クンクン
キラめく個性の持ち主✨に出会うことがあります。
麦にとって、それは、クンクンです。
ブログに他人様のエピソードを書くのは如何なものかと思いつつ、麦はクンクンの記録を残したい。
〈ナポリタン〉
大学生時代。
クンクンと麦は、出席番号の関係で席が隣でした。
クンクン(麦たちが勝手に呼んでいた、単純に苗字由来のあだ名のようなもの)は、かわいい、小動物系の女の子です。
しかしながら、ただ隣に座っているだけで、彼女特有の雰囲気を発散していました。
特有の雰囲気と共に、ナポリタンの香りも発散していました。
毎日ナポリタン臭(くさくはないのだけれど)を発散していたので、麦は
毎朝ナポリタンを食べるほど、クンクンはナポリタンが好きなのだろうか?
と真剣に考えていました。
他に考えるべきことは、沢山あったのだろうけれど。
1年後くらいに、ナポリタン臭の元は、クンクン愛用の日焼け止めクリームであったことが判明しました。
どうして判明したのかは、忘れました。
〈わかると思うけど〉
ある日、麦がバスに乗ると、クンクンがいました。
バスの混み具合、また教室では隣の席であるという関係性から、先にそこに立っていたクンクンの隣に麦が立つというのは自然な流れでした。
話しているうちに、話題は成人式のことになりました(成人式のすぐ後だったのです…20年近くも前なのに、鮮烈な記憶)。
成人式、地元に帰った?どうやった?懐かしかった〜??
と麦がたずねると、クンクンは
ウーント、ウーント…(彼女は声に出して考えるのだ)
わかると思うけど、うち、あんまり友達おらんのヨ〜
と、少し恥ずかしそうに笑いながら(彼女はいつもそういう表情をしていた)、言いました。
麦は絶句しました。
これほど反応に困るパスは、後にも先にもありません。
〈衝動買い〉
わかると思うけど、にどう答えたらいいか分からなかった麦が目を泳がせていると、クンクンがスーパーの袋を持っていることに気がつきました。
話題を変えようと、麦は
あっ、スーパー行ってきたん?何買った〜ん??
と聞きました。
すると、クンクンはやはり少し恥ずかしそうに笑いながら
これ、さっきスーパーで見て、あんまりにも美味しそうやったから、衝動買いしてしまったんヨ〜
と言いました。
それほど美味しそうだったものとは何か、麦は知りたかったので、
へぇ〜、なにナニ??
と質問しました。
クンクンはやっぱり少し恥ずかしそうに笑いながら
ウーン、コレ…、うなぎの肝。
と、優しい声で答えました。
麦は再び絶句しました。
クンクンって、ブレない自分の軸みたいなものを持っているんだろうな、と思ったことを覚えています。
恋愛に明け暮れるその頃の麦が衝動買いしていた物といえば、モテそうなもの一択。
他人軸に頼りきりでした。
うなぎの肝に横っ面をはたかれ、喝を入れられた気分でした。
クンクン的生き様、憧れます。
〈我が家でだけ通じる言葉・コナン〉そんなことも知らないの、日本語だよ?
自分の家の中でだけ通じる言葉って、ありませんか?
例えば麦の実家では、お風呂は「タンタン」でした。
いざ文字にしてみると、けっこう恥ずかしい。
麦家では、生理は「コナン」です。
〈そんなことも知らないの、日本語だよ?〉
麦の両親が、うちに遊びに来ていたときのこと。
麦両親に息子がお供(通訳兼道案内)して、3人でお出かけをした後、帰って来ました。
帰ってくるなり麦母は麦に向かって
なぁ、この家ではお生理のこと、コナンって言うのん?
と、可笑しくてたまらないという様子で、たずねました。
麦母は、生理に「お」をつけると、エグさが和らぐと思っているようです。
麦父が隣でウケています。
そうやけど。急に何なん?
麦が答えると、麦母は大笑いしながら
いゃ、◯◯ちゃん(息子)に、最近かぁか(息子から見た麦)体調良さそう?って聞いたら、
元気だよー、コナンのときはしんどいけどね。
って言うから!
息子、余計なこと言いやがって。
麦母の話は続きます。
そんで、コナンって何?って聞いたら、
コナンは生理だけど。日本語だよ、そんなことも知らないの?
やって!あーはっはっはっはっひーー(笑っている)
日本語だよ!ってか。
麦母が畳み掛けます。
ひー(笑っている)、なぁなぁ、
なんでコナンなん??
それに答えるのは簡単です。
ナプキンをコナンの巾着袋に入れてるから。
そう言って、麦は実際にその巾着袋を持って来て、麦母に見せました。
コレ
あーぁ、それでかぁ!ひー(笑っている)
でも、何なん?その袋!!ひー
これには、麦はカチンときました。
コナンの巾着袋は、麦が社会人になって実家を出る時、引っ越し荷物の中に知らないうちに紛れ込まされていたものだったからです。
犯人は麦母しかいません。
その旨を伝えると、
エェッ、そうなん?知らん知らん、全っ然覚えてへんわぁ!ひー
ですって。
そんな事だろうと思いました。
息子に
コナンって、ウチの中だけで通じる言葉やで。
日本語じゃないで。
と伝えると、驚いていました。
〈コナンの始まり〉
麦だって、何も好き好んでコナンの巾着袋をナプキン入れにしているわけではありません。
始まりは不可抗力だったのです。
夫と麦は、デキ婚です。
なので、結婚してから初めて麦が生理になったのは、息子が1歳半になる頃だったと思います(お生理なかなか帰ってこなかった)。
久方ぶりの生理の日、麦は家族でお出かけする用意をしていました。
小さな子どもを連れて出掛けるのは、荷物も多く、準備も多いですね。
麦が荷物をカバンにつめていると
麦ちゃん麦ちゃん!
こんなモンでえぇか??
夫が、何か手に持った物を麦に見せながら、聞いています。
この忙しい時に何や?と思いながら夫が持っている物を見ると、生理用ナプキンがギッチリ詰まったコナンの巾着袋でした。
あたふたと仕度をする麦のために、夫はその辺にあった袋にナプキン各種を詰め合わせて、持って来てくれたのでした。
親切なことです。
…夜用が、ちょっと多すぎるかな。
それと、もう二度とナプキンの用意はしてくれなくていいから。
相手の好意を受け入れつつ、麦はキッパリと言いました。
この日から、麦家において生理はコナンと呼ばれるようになりました。
そして、自然に、息子に受け継がれたというワケです。
コナンは日本語事件の後、この話を夫にしたら
エェッ、そうやったっけ?
全っ然覚えてへんわぁ〜
ですって。
まったく、どいつもこいつも。
いまでもコナンの巾着袋は、ナプキン入れとして活躍しています。
この巾着袋、そもそも何処から来たのだろう。
〈ドイツで危機管理〉ヤク中の人と同席事件 〜飲食店に関しての注意〜
日々、外国で暮らしているという意識と緊張感を持って、出歩いております。
危険を察知するセンサーの感度を高める。
怪しい人には近づかない。
怪しい物にも近づかない。
怪しい場所にも近づかない。
しかし
マクドナルドで昼飯食ってたらいつの間にかヤク中の人に同席される
パターンは、麦の危機管理マニュアルからはウッカリ外れていました。
全然関係ないけれど、スペインのマクドナルドにはガスパチョがあるのね
〈!?〉
麦家の人間3人は、昼間のマクドナルドでゴハンを食べることになりました。
外の涼しい風で冷えた身体を、座席に降り注ぐ陽射しがポカポカと温めます。
ダブルチリチーズバーガー、フィレオフィッシュ、チキンナゲット、ポテト、コカコーラゼロ。
いつもと同じものを、いつもと同じように、いただく。
平和なお昼ご飯の始まりでした。
麦がチキンナゲット1個とフィレオフィッシュを一口食べたとき、ソファ席の麦の隣に、1人の男性が座りました。
完全に、麦家の昼食に参加のポジションです。
!?
めっちゃ近い。めっちゃデカい。めっちゃラリってる。
身長は185センチはあるでしょう。すごく屈強そうな体格です。
目は血走り、ヨダレは垂れ、ふらふらです。
ヤク中オブヤク中、まるでお見本のようなヤク中の人です。
店内は空いており、少し離れた席にお兄さん1人、その近くに老夫婦1組。
彼らもふらりと現れた客人を黙って注視しています。
ふらりと現れた客人は、何か息子に話しかけています。
が、呂律がまわっていないので、何を言いたいのかがサッパリわかりません。
息子はドン引きしつつも一応、客人が言いたいことを理解しようと努めました。
な、なに?と質問もしていましたが、やっぱり何を言いたいのかわかりません。
客人は、まだ夫が1個、麦が1個しか食べていないチキンナゲットを触りました。
オゥ…
チキンナゲットは取りませんでしたが、客人の手はチキンナゲットのように麦のマスタードソースの中を通過しました。
オゥ……
客人はチキンナゲットを食べたいのか?と思った麦は、とりあえず客人にチキンナゲットを1つ渡しました。
それ食べたら帰ってくれないかしら、と思ったのです。
帰りませんでした。
食べ物をくれと言うでもなく、お金をくれと言うでもない。
とりあえず、麦は客人の手についたマスタードソースを紙で拭きました。
気になったのです。
客人は夫に何か言いましたが、
オタクの奥さん◯×▲◽︎……
辛うじて聞き取れるのはこれだけです。
夫は、客人の目をじっくりと見つめながら、穏やかに「あなたの話を聞くよ」という姿勢を見せています。
家族を守らねば、という意気込みを感じます。
客人は自分の大きな手の平にのったチキンナゲットを
おぉおれはなんでこんなものもってんだ
というような表情で見つめ、口に入れました。
少し噛んで、咀嚼後のチキンナゲットを我々に見せつつ、そのままべろべろぉと出してしまいそうだったので、麦は汚ねぇなと思い
ナイン、ナイン!(No, no!!)
と言いました。
老夫婦の夫の方が、こちらにずっと注目しています。しかし、動きません。
お兄さんも注視しているのみ。誰も動きません。
こんなにも張りつめた白昼のマクドナルド。
客人はその行動を繰り返します。
無視するには親密すぎる距離感。
出したり引っ込めたり…、おまえは牛かっ!
なんて言う空気でもないし、言ったところで、ラリってるので通じるとは思えません。
麦家は日本語で、どうすんねん、どうしたらいいの、とボソボソ言い合います。
タイミングを見計らって、夫が店員さんにサインを出しました。
店員さんと目を合わせ、さりげなく、こっそりと、客人を指さします。
麦も、客人の視線が逸れたときに、店員さんに追加のヘルプサインを出します。
ついに店員さんが来ました。
店員さんは客人に
出て行って頂けますか。
と言いました。
ストレート!逆上したらどうすンの?
麦は思いましたが、店員さんは
出て行かないなら、警察を呼びますよ。
追い討ちをかけます。
そのタイミングで、向こうに座っていたお兄さんが
立って、離れて。
と我々に言いました。
我々は荷物をかかえ、ごっそり食べ物が残ったトレイを持ち、ソソクサと席を立ちました。
お兄さんもこちらの方まで来てくれたので
ありがとうございます🥺
と麦が言うと、お兄さんはぽんぽんと麦の腕をたたき、労ってくれました。
店員さんは、警察に電話をかけていました。
〈どうすればよかったの?〉
客人が現れてからも、我々は暗黙のうちに、できるだけ普通に対応することを選択しました。
騒がず、追い出さず、逃げ出さず。
もし、屈強な客人が暴れたりしたら、一発で麦家壊滅です。
客人が刃物や拳銃を持っているかもしれません。
麦家も、お兄さんや老夫婦も、それを思って静かに注視する時間を取ったのでしょう。
幸いなことに、今回の客人は、悪い人な感じではありませんでした。
しかし、凶悪な客人が訪れるパターンも想定されます。
一体どうすりゃいいってゆーの。
〈飲食店に関する注意点〉
今回のヤク中の人と同席事件で、麦が学んだことは
①飲食店の立地に注意
②飲食店の中の席選びに注意
の2つです。
①飲食店の立地に注意
今回の事件が起こったのは、デュッセルドルフ中央駅からほど近い、Berliner Allee のマクドナルドです。
デュッセルドルフは、平和な街だと思います。
それでもやっぱり、ヨーロッパでは中央駅の周りはもれなくキケンの法則に例外はないのか。
デュッセルドルフでも、中央駅の周りにはヤバいオーラ漂わせた人たちは、たくさんいらっしゃいます。
ヤク中の人も、よくお見受けします。
このマクドナルド付近も、よく見れば昼間でも、なかなか危ない感じがあります。
そういえば、麦家が引っ越して来てからも、このマクドナルドの前で殺人事件が発生していたような記憶があります。
そういう立地のお店に滞在する時間をとる、というのは、リスクを高めますね💡
このマクドナルド、いつもは大丈夫なのですよ。
古い建物にある店舗で、内装もなかなか美しいです。
怪しい人がいたりはするけれど、絡まれたことはなかったし。
違うマクド行けばよかった。
②飲食店の中の席選びに注意
麦家は、陽当たりが良いという理由で、出入り口のすぐ横の席に座っていました。
これは良くなかったかも。
ふらふらの客人が入店してすぐ、着席できちゃいますからね。
かといって、奥の席だと、何かが発生したときに逃げ遅れる可能性もある…
難しい。
とりあえず、マトモそうな人の近くに座る?
ファストフード店なら、レジから見える位置に座る?
今回の客人のような場合、ものすごくマイペースに行動なさいます。
もぅどこに座ってても来るときゃ来るのでは、と思わないでもない。
ふらぁ、と来て、どさぁ、と座りましたから。
しかし、ソソクサと退散した我々の中でただ1人、息子は自分のダブルチリチーズバーガーとコーラをしっかりと両手に持って避難していました。
それくらいのタフネスは、必要ですね。
〈息子はツアーガイドさん・その2〉ヴィルヘルム・ブッシュ博物館 〜ハノーファー日帰り〜
前回の続きです
ガイドさん(息子)のリサーチ不足により、フランス式庭園に入場できなかった我々。
しかし、正直言ってさっきから気になっているのは、あちらこちらにある ヴィルヘルム・ブッシュ博物館コチラ→ の看板。
〈マックスとモーリッツ〉
日本の絵本界で有名な◯◯と◯◯といえば、ぐりとぐらのお二方。
ドイツの絵本界で有名な◯◯と◯◯といえば、この2人
マックスとモーリッツ‼️
いかがですか、このビジュアル。
この2人、1ミリもかわいくない上に、どうしょうもなく悪い。パイプに火薬を詰めたりする。
麦は2人に夢中です🖤
ドイツでは誰もが知っているらしいマックスとモーリッツ。この絵本を描いたのが、ヴィルヘルム・ブッシュです。
ウィキペディアによると
ハノーファー近郊の町生まれの風刺画家、画家、詩人。
マックスとモーリッツが出版されたのは1865年。
マックスとモーリッツは、近代のコミック・ストリップの先駆けの一つと言われている。
とのこと。
ヴィルヘルム・ブッシュと聞くと興味をそそられ、そわそわする麦。
フランス式庭園をサッと後にして、ヴィルヘルム・ブッシュ博物館を目指すことにしました。
ガイドさんには申し訳ないけれど、庭園には、そんなに興味をそそられないのです。
〈ヴィルヘルム・ブッシュ博物館に到着〉
先ほどから我々一行がいるヘレンホイザー王宮庭園は、広い。
おまけにこの日は、犬には過酷な暑さでした。
というわけで、同じ庭園内の博物館まで、車に乗って移動です。
今年の夏は暑かった(暑い日が多かった、という意味)!
コチラが、ヴィルヘルム・ブッシュ博物館で〜す!
暑いときはアイスを食べるしかない
博物館や美術館は、クーラーが効いていて涼しい!
基本的にクーラーがないドイツでは、ありがたい。
庭園は犬不可のため入らずでしたが、博物館も犬不可。
しかしここでは迷いなく夫と犬を暑い外に残して、ガイドさんと麦は博物館へ。
この博物館には、ヴィルヘルム・ブッシュの作品を中心に、たくさんの風刺画や漫画の類が展示されています。
おなじみの絵本「はらぺこあおむし」の出版50周年ということで、作者のエリック・カール展が開催されていました。
〈エリック・カール展〉
博物館に入ると、まずあおむし感高まる空間からスタート。
もうあおむし見たくないと思うほど、何度も読まされた記憶が蘇ります。
ガイドさん(息子)はこの絵本にあまり興味を示さなかったので、多分麦は他所の子たちに読まされていたのでしょう。
ガイドさんが執着したのは、「うさこちゃんのにゅういん」でした。
エリック・カールの作業着。
味あるよなー!
薄っぺらい感想を述べる麦。
これ着て描いてたんだねー!
当たり前のことを言うガイドさん。
ガイドさん:あぁ、うんウン、あおむし、めっちゃ食ってたよねー。
ガイドさん:そうソウ、サナギ!気色悪かったよねー。ウンコみたいだね。
あおむし周年記念の絵もありました。
はらぺこあおむしを、麦が麦のために読んだ頃、麦が小さな人たちのために読んだ頃。
あぁ、長く読まれ続けているのだなぁ!
もはや、感想でもない、ただの事実。
麦はこういう絵が好きです。
映える演出もありました。
ガイドさんは、あおむしなのかな?サナギ??気づかないうちに蝶になってた?
…これだけ書いておいて申し上げにくいのですが、エリック・カール展は2019年9月8日までのようです。
すみません。
〈お目当ての常設展示〉
思いがけずあおむしに時間をかけてしまいました。
いそいそと、本命の常設展示を見に行きます。
出ました!
マックスとモーリッツだ!!
ホンモノ!?キャーッッ!!
ガイドさんと麦は、博物館なのでそれなりの節度を守りつつも大興奮✨
コレッ、コレッ!
マックスとモーリッツが窯で焼かれるトコっっ!!
ガイドさんがテンション高く、ツバを飛ばしながら言い、麦に嫌がられます。
ガラスケースの中に鎮座する、マックスとモーリッツグッズの数々。
欲しい。
ヴィルヘルム・ブッシュが描いた油絵も多く所蔵されています。
生きてる間は全く売れなかったそうです。
ゴッホみたいだね、とガイドさん。
ヴィルヘルム・ブッシュの作品以外にも、たくさんの素敵な風刺画や漫画が展示されていました。
かわいい
これまたドイツでは誰もが知っている、コメディアンで監督で俳優で漫画家でもあるLoriot(ロリオー)の作品も、少しだけありました。
麦はLoriotも大好きです。
古本屋でヴィルヘルム・ブッシュかLoriot の本を見つけたら、臭くなければボロくても買って帰ります。
ヴィルヘルム・ブッシュ博物館は、我々にとっては本当に見応えがありました。
ガイドさんいわく、
いや〜、ルーヴルより良かった‼️
〈息子のツアーガイド、最終評価〉
夫★★★★★(楽しめたから)
麦★★★★☆(次回のより良いガイドを期待して)
となりました。
ツアーガイドさんの首はつながったようです。
ツアーガイドさんは、
次はニュルンベルクで2泊くらいの計画にしよう…
とつぶやいていました。
いきなりハードルが高い。
実行できると、いいね。
〈息子はツアーガイドさん〉ハノーファー日帰りの旅
みなさん、こちらデスよ〜‼️
ガイドさんとして旗を振る(つもりの)息子
夏休みの終わりを飾るべく、お出かけを連発した麦家。
ルクセンブルクに行ったときには
着くまで息子は、ずっと文句を言っていました。
一度行ったことのある所には行きたい気分じゃないとか、何とか。
車内は険悪ムード。
着く頃には諦めて通常モードに戻った息子ですが、こういうことに関しての麦の恨みは深い。💢
じゃあ次に出かけるときは、おまえが行き先から何から全部計画立ててプレゼンしてみろっ💢💢
家族全員(犬はしゃべらないので両親のみ)納得させられたらその通りにしたるわっっ💢💢💢
となりました。
息子は、散々ダメ出しされながらもなんとか家族を納得させ、計画は実行されることに。
計画書超アナログ。 最初から最善を求めてはいけない
行き先はハノーファー。
息子が初めてツアーガイドとして我々をアテンドします。
さて、息子ツアーは星★☆いくつになるでしょう…?
〈計画①ランチは上々〉
世界中どこへ行ってもスパゲティを欲し、家族の反感を買う息子。
せっかくなのでご当地モノを食したい両親と、いつでもアラビアータを食べたい息子との、くだらなく激しい口論が勃発します。
さすがにあのアラビアータも、この日はツアーガイドとしての自覚を持って、ランチのお店を選んでおりました。
ガイドさん指定の駐車場に車を停めて向かったのは、駐車場からすぐのお店
BAVARIUM です。
Bavarium - Wo Gutes noch gut ist
トリップアドバイザーなどで高評価だったらしい。
両親の懐具合も考えて、高くないお店を選んだとか。
店内の雰囲気も良く、屋外のビアガーデンも気持ちよさそうです。
この日は暑すぎましたし、外で食べると蜂や蝿にたかられますので、ガイドさんは屋内を選びました(ドイツ蝿だらけ)。
俺ヴァイスヴルストヒェンとポメス(白ソーセージとポテト)にする
と、ガイドさんが我々より早くメニューを引ったくり、一番に注文を決めました。
麦、星をひとつ減らす。
このアルプス的内装、白ソーセージ、店員さんのユニフォーム、ビールの銘柄…
ガイドさんが選んだのは、南ドイツババリア料理のお店でした(麦はお店の名前を見ていなかった)。
デュッセルドルフから見て、ハノーファーは北。
わざわざ、北で、南の料理をいただきます。
夫はポテトスープとプレッツェル🥨、麦は魚。
ガイドさんは
コレめっちゃうまいんだケド
と、イマドキっぽく喜びながら、白ソーセージをあっという間に平らげました。
どれも美味しかったのですが、ドイツ料理というものは食べながら浮腫んできそうなほどしょっぱい。
完食することはできませんでしたが、お値段も程よく、大満足。
残った料理は、もちろん持ち帰ることができます。
ガイドへの評価
夫★★★★★(イタリアンじゃなかっただけで満足)
麦★★★★☆(お店には満足、ガイドさんの気づかいに少しだけ不満あり)
〈計画② 街歩きはちょっと不安〉
お腹がふくれたので、ハノーファー市街観光の始まりです。
計画書通りに行くと、一度車で少し離れたところまで行って、また同じ場所に戻ってこなくてはならないようです。
その点を指摘すると、
スミマセンが、ここら辺の観光から始めたいと思いまス…
ガイドさんは、アッサリ計画を変更。
大らかに受け入れる夫と麦。
初めてのツアーガイドですからね、そんなこともあります。
麦は笑顔で星をひとつ減らす。
では、レストランの近くにあるオペラ座前からスタート!
第二次世界大戦の爆撃で、屋根が抜け落ちたままになっているエギディエン教会。
エギディエン教会についてノーマークだったガイドさんは、現地で必死でググる。
ハノーファーと広島市は、姉妹都市です。
エギディエン教会には、日本から贈られた平和の鐘が吊るされているそうです。
鐘の音が、暑いハノーファーの街に響いていました。
こちらが立派な市庁舎で〜す。
ドイツでは、とりあえずRathaus (市庁舎/町役場)とナビに入力すると、その街の真ん中まで行ける感じです。
Markthalle (マルクトハレ・市場)の近くで、こんな看板を発見。
詩人、Ludwig Hölty がここに住んでいたそうです。
シューベルトもブラームスもメンデルスゾーンもモーツァルトも、彼の詩を音楽にしたのですって。
へぇー。
こちらがLeineschlossで〜す。 (ライネシュロス)
大きい!
旧市街に入りま〜す!
ドイツっぽいです。
昼のドイツ飯のせいで喉カラッカラになったため、売店で水を購入。
ハノーファーの旧市街で見たウドンは、ナルトすらのっていなかった。🍥
マルクト教会周辺で〜す!
建物が、キレイですねっ!!
ガイドさんはグーグルマップを見ながら、ハノーファー市街を案内してくれました。
しかし、ガイドをイマイチ信用していない夫は、自分もグーグルマップを見ては、何やかんやと言いたがるのでした。
ガイドにリスペクトをっ💢
麦は何度も、夫に注意を促しました。
ゆっくりと歩き回って、1時間半程だったでしょうか。
ハノーファーのお散歩、とても楽しみました。
ガイドへの評価
夫★★★★★(なんとなく、全部見られたような気がするから)
麦★★★★☆(リサーチ不足を感じる場面があったため)
〈③Herrenhäuser Gärten は失敗!〉
市街地の観光を終えた麦家一行は、ガイドさんに連れられて車に乗り込み、Herrenhäuser Gärten(ヘレンホイザー王宮庭園) へと移動しました。
市街地からは、数キロメートルほど離れています。
ヘレンホイザー王宮庭園はハノーファー王家の遺産であり、4つの庭園で構成されているそうです。
ガイドさんが我々を連れて行こうとしていたのは、その中でも有名なフランス式庭園。
はーい、コチラが、フランス式庭園……アッ……
ガイドさん、犬ダメの印ついてます。(麦)
……ゴメンナサイネ。
というわけで、フランス式庭園には入場せず。
ガイドへの評価
夫★★★☆☆(近くまで行けたから)
麦☆☆☆☆☆(入れなかったから)
ガイドさんがピンチを迎えました。
これでは、次の仕事につながりそうにありません!
しかし、Herrenhäuser Gärten の中で、ヴィルヘルム・ブッシュ博物館の看板を見つけて…!?
次回、ヴィルヘルム・ブッシュ博物館に潜入。
ガイドさんの名誉は挽回されるのか!?
注)ヴィルヘルム・ブッシュとは、ドイツでとても有名な絵本を描いた画家です。