ざンくとニコらうスが、やっテ来ル……12月6日はザンクトニコラウスの日
ザンクトニコラウス……
なんだか迫力のある響きだと感じるのは、麦だけでしょうか。
ちょっぴり怖いような…
ザンクト。
ドイツ語で「聖」のことですが、いかにも厳かな…濁音だからでしょうか。
〈12月6日は、ザンクトニコラウスの日〉
ザンクトニコラウス = サンタクロースの日なわけです。
ザンクトニコラウス=サンタのおじさん…うぅむ。
ザンクトニコラウスの日には色々いわれがあるようですが、現在のドイツにおいては、子どもたちが靴をキレイにしておいたら、朝起きたらチョコレートかなんかが靴の中に入ってる、そんな日のようです。
数日前の、息子と友達のチャット。
ドイツ語が書けないので、相変わらず音声入力です。
息子:ザンクトニコラウス、オレにチョコレートを持って来て!!
友達:おぅ、いいぞ、ホゥホゥホゥ
アホです。どいつもこいつもアホです。
やはり色んな説があるようですが、
ザンクトニコラウスは、良い子には小さなプレゼントを靴に入れておいてくれます。
悪い子は、ザンクトニコラウスのお付きの方に鞭で打たれるか、あの大きな袋に入れて連れ去られるらしい。
やっぱりちょっと怖い、ザンクトニコラウス。
悪い子の所には、黒いサンタが来る、なんて話もあるようです。
怖い。
息子は袋に入れられる自覚が十分にあるので、ザンクトニコラウスの日は、あまり楽しみな日ではありません。
今朝、息子の靴には、黒いサンタが入っていました。
〈トラウマティック!サンタクロースがやってくる〉
サンタクロースといえば、麦が思い出すのは
これ。
楳図かずおの漫画「サンタクロースがやってくる」。
初めて読んだのは、麦が子供だった頃です。
麦母の蔵書を漁って読みました。
こんなお話です。
☆ご注意!大いにネタばれあり☆
両親を亡くした男の子(一坊かずぼう)が、優しいおじいさんに育てられます。
おじいさんはやがて病気になります。
おじいさんは病床で作った鳩笛を、「困ったことがあればこれを吹きなさい」と一坊に渡して亡くなります。
時は過ぎ、大人になった一坊は、シンパパとして一人息子を育てています。
自分にそっくりな、かわいいかわいい息子。
ある年のクリスマスの前から、息子の部屋を誰かが訪ねて来ている気配がして…
知らない、古いオモチャも増えています。
何かを隠している様子の息子を不審に思い、問いただします。
息子は、押入れの中で偶然見つけたあの鳩笛を吹いていたのです。
その度に、おじいさんが現れて、息子にプレゼントを渡していたというのです!
おじいさんは、一坊にそっくりな息子のことを、一坊だと思っているのです。
不吉な予感を感じて、眠る息子を見守っている時でした。
どこからともなく、一坊〜〜〜と言いながらおじいさんが現れます。
一坊〜またいじめられたのだな〜〜かわいそうに〜〜〜
そして、こうなります。
おわり。
ひぃぃーーー。
一度読んだだけで、すっかりトラウマになりました。
一坊、はその年の麦の流行語になりました。
そして今、ザンクトニコラウスの袋に入れる話と、このシーンが繋がって、ますますザンクトニコラウスの迫力が増すのです。
ひぃぃー
このお話が載っている本の表紙の
この包帯の人がこれまた当時の麦には非常に恐ろしく、見なくて済むように表紙を裏返していました☆