麦のおもらし

ドイツで細々と生きるズボラ主婦がもらす、インテリアや収納やなんやかんや

〈ビザの更新!②〉と、ビザを受け取りの際の注意点

前回↓の続きです。

omorashilife.hatenablog.com

 

大急ぎで地下鉄に飛び乗り、家に戻りました。

大急ぎで給与明細を用意します。

大急ぎでまた地下鉄に飛び乗ります。

 

役所が閉まるまで、あと30分‼️

間に合うのか⁉️

 

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盛り込み過ぎてややこしいお菓子、コアラ ラッキー キノコ。

麦家に幸運は訪れるか!?

 

 

〈アポイント窓口〉

麦家はもっぱらHPでアポを取っていたので知らなかったのですが、デュッセルドルフ中央駅から外人局に行くまで(すぐ近くだけど)の途中に、アポイントメントを取る窓口があります。

 

我々はもちろんその場所も知らなかったので、そこら辺の人に聞きまくりながら、文字通り息を切らしてたどり着きました。

 

ポップな雰囲気の窓口には、肩で息をする我々を愉快そうに見つめる、明るそうな殿方がおりました。

 

これこれこういうワケで…(前回参照)

 

と事情を説明し、アポを取りたいのだと言うと、

笑顔で(!!)我々の話を聞いていた殿方は、

 

じゃあこんなトコにいないで、もぅ1回、その部屋行けヨ!

あと5分しかないゾ☆

 

気楽に言うではありませんか。

 

お礼を言って、また走ります。

再びため息婦人を訪問するのは気が進みませんが、何が何でも今日中に済ませたい一心が迷いを削ぎ落とします。

 

今日を逃すと、息子の学校は始まるし、夫もまた仕事を休むことになる…!

 

あと5分だし‼️

(ドイツの終業5分前、というのは、つまり職員の帰り支度はすでに整っており、時間がピッタリになるのを待っている状況である…だいたいの場合。)

 

 

〈ため息婦人との再会〉

しかし、いざご婦人の部屋のドアの前まで来ると、やはり心にためらいが生じました。

 

でももう時間がない❗️えぃっ‼️

 

ノックして部屋に入ります。

 

ハァァァァァァ〜〜〜

 

ご婦人は我々を一瞥し、またおまえらか、と言わんばかりの、深ーいため息をつきました。

 

しかし、さっきと今とではぜんぜん状況が違います。

今は、平身低頭お願いをする立場です。

どんなに格好悪くったって、かまやしません。

とにかくコレ(ビザ更新のための書類)を受理してもらえたら、いい。

 

 

…今日持って来てとは…言って…な…ぃ…

 

 

すんません、すんません、こんな時間に!!

もーしわけないっっ!!!!

あなたの言ってた、あの、あそこの窓口の人がっ!

アポはもういいから今直接行けって言ってたから!!来ました!!!

 

と言いながら、ドカッと家族揃って椅子に腰掛けました。

ドイツの人は、「あの人がこう言ったから」と言われると、じゃあしょーがねーな、と思う傾向があるように感じます。

 

…ハァァァァァァ〜

…パスポート…

 

‼️

どうやら処理を始めてくださるようです✨

やった!

 

ボンっっ

 

やはり投げ返されます。

さっきはムッとしていた夫をそっと見てみると

 

投げて投げてっ!♪

ドンドン投げてっっ!!♫

 

と言わんばかりに目を輝かせて、投げつけられたパスポートをいそいそと拾っています!

 

麦は、阿藤快のように、なんだかなぁ〜と思いました。

 

ご婦人は、同僚がチャオチャオ〜♪ (ドイツでも、親しい人同士だと チャオー♪ と言ってバイバイすることがよくある)と帰って行っても、チャオーと返事をしながら黙々と作業を続けます。

 

就業時間を過ぎても作業を続け、

 

いつもはこんなこと、しないンだけどネッッ!

 

という捨てゼリフと共に、無事に申請を受け付けてくださいました🥺

捨てゼリフは、普通のボリュームでした。

 

もしかしたら、ため息婦人は、とても優しい方なのかもしれない。

 

麦家は喜びで小躍りしながら、帰路につきました。

 

そういえば、息子は上着を脱ぐヒマがなかったので(媚びの)ドイツ代表ユニフォームをお披露目することもなく、ドイツ語を発するヒマもありゃしませんでした。

 

〈新しいビザの受け取り〉

さて、新しいビザが出来ると、またアポを取って受け取りに行きます。

 

受け取りは、殺伐とした雰囲気でもなく、ただ受け取るだけのハズですので、息子と麦の2人で行くことになりました。

もうドイツ語しゃべれるし(息子だけが)。

 

◯◯番の部屋で、△時。

 

指定された部屋番号と時間を心の中で繰り返し呟きながら、役所にむかいます。

 

建物に入るとすぐに

ビザ受け取り

と書かれた待合所があるのですが、案内板によると◯◯番の部屋は、ここではないようです。

 

おかしいなぁ〜、と思いつつ、◯◯番付近の待合所で待ちます。

 

呼ばれません。

 

近くのブースでは、日本人家族がおそらく最初のビザ申請をしています。

 

だぁかぁらぁあ!

結婚する前のっ!!

苗字っっ!!!

 

男性職員が、待合所の人々全員を恐怖に陥れるような大声で怒鳴っています(英語)。

 

ガンバレ…!!

 

陰ながらエールをおくります。

男性職員、いくらなんでも酷すぎる。

 

それにしても、呼ばれません。

随分時間が過ぎました。

 

息子に、◯◯番の部屋行って聞いてきて〜と頼みます。

あぁ、楽になったもんだ(*´꒳`*)

 

ここじゃないんだって〜!

やっぱり入り口の所で待つんだって〜!!

 

と息子が戻ってきました。

 

がーん。やっぱり。

でもどうしよう、アポの時間はとっくに過ぎてる…

 

あっちの機械で、もう一回番号取れば大丈夫なんだって〜。

 

息子よ!頼もしい!!

 

まだすったもんだしている日本人家族の背中に向かって幸運を祈りつつ、正しい場所(ビザ受け取りと書いてある所!)で番号札を取り、再び待ちます。

 

受け取り専門のこちらは回転も速く、すぐに自分の番号と受け取る部屋がモニターに出ました。

 

部屋に入ろうとして気づきました。

ドアに、麦が心の中で繰り返していた◯◯番、が書いてあります。

 

案内板に書いてある番号はブースの番号、アポで知らされるのは部屋の番号なのでした。

麦の他に間違えるようなトンチキな方はいらっしゃらないかもしれませんが、一応お気をつけくださいませ。

 

あとはもらうだけです。

息子のパスポートを見せて、さぁビザを出して頂戴、と思っていたら…

 

あなたのパスポートを見せてください。

 

と、きました。

 

…へ?

麦のパスポート??

持ってない。ヤバい。

 

…あの…私今日自分のパスポートは持ってなくて…その…ビザならあるヨ…

 

いいえ、ビザじゃなくて。

パスポート。

 

ヤバい。粘らなければ。

財布から取り出した自分のビザ(普通のカードと同じ形状です)を無理矢理職員さんに押し付けながら、隣で諦めムードを醸し出している息子に、目で

オマエナンカシャベレヨ、

と伝えます。

 

こういう時の世間話というのは、思いの外有効です。

 

さっき間違った所で待っちゃっててね!なかなか呼ばれなくておかしいなーと思っててナンタラカンタラ……

 

母からのプレッシャーを感じた息子が、職員さんに向かって話し続けます。

 

職員さんは、へぇ〜そうだったんだ〜なんて言いつつ、

 

こういう場合、親もパスポートが必要ですからね、次からは持って来てくださいね!!!

 

と、ビザを渡してくださいました。

よかった、すいません、よかった。゚(゚´ω`゚)゚。

 

 

お子さんのビザを受け取りに行くときには、親御さんのパスポートもお忘れなく。

 

✴︎2019年3月現在、デュッセルドルフ✴︎