麦のおもらし

ドイツで細々と生きるズボラ主婦がもらす、インテリアや収納やなんやかんや

〈モナリザ狂想曲〉ルーヴル混みすぎ

モナリザという名画は、何故こんなにも人々を惹きつけるのでしょうか。

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神秘的な微笑み?

なんとも言えない色合い??

ダヴィンチだから???

すんごく有名だから????

 

この夏、モナリザにお目にかかるのは物凄く大変

控えめに言って、狂ってる。

 

〈ルーヴル行く〉

麦家はこの夏、パリにも行きました。

2泊3日という限られ過ぎた時間であったにも関わらず、息子が

ルーヴル行く

と言い出したので、チケットを予約しました。

息子は2回目のルーヴル美術館訪問です。麦は3回目。

世界最大規模の美術館・ルーヴルのことなど、ほとんど何も知っちゃいないし、多分何もわかっちゃいない初心者たちです。

 

予約したのが入場の2日前と直前だったこともありますが、なんか空きがない。ほとんどの時間が埋まっています。

さすがパリス、さすが夏休みです。

 

なんとか閉館2時間前、16時入場のチケットを入手し、息子と麦はルーヴルに乗り込んだのですが…

(美術館に興味がない夫と、美術館に入れない犬のおはなさんは、外で待ちます。)

 

〈モナリザ引っ越し中〉

今回、我々が目指したのはリシュリュー翼とシュリー翼の2階

フェルメールなどの名画が展示されている場所です。

ここは、前回ルーヴルを訪れたときには残念ながら閉まっていて、鑑賞できなかったのです。

 

閉館まで2時間しかなかったので、ここに狙いを定めて行きました。

ここと、有名どころだけ見ようと。

麦と息子に計画性はありませんが、さすがに巨大なルーヴルに丸腰では立ち向かえません。

 

しかし、やはり本来の性分は隠しきれず。下調べを怠っておりました。

そして、このツメの甘さが、自分達の首を締めることになりました。

 

モナリザが引っ越し中だったのです。

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美術館内の工事の影響により、モナリザが現在鎮座ましますのはリシュリュー翼2階801号室…まさに我々が狙う場所。

 

嫌な予感しかしません。

 

〈入場に一苦労〉

チケットの予約時間の30分前に、荷物検査を通過できます。

この検査を受けてルーヴル内に一歩入るための入口はたくさんあるようで、拍子抜けするほど楽に通過できました。あっという間。

気楽にあのガラスのピラミッドの下の空間に到着です。美術館への入口は3つ。

 

目指すリシュリュー翼の入口から入ろうとすると、ここからすでに長蛇の列が!

そしてモナリザ45分待ちの表示。

 

息子は45分待ちを知った瞬間

モナリザいいや

とアッサリ諦めたので、麦も

モナリザなし

とすぐに方針を改めたのですが、いかんせん我々の目的地も、モナリザの鎮座するリシュリュー翼2階です。

 

①他の入口から入って目的地にたどり着く

 →広いので時間がかかる。方向音痴の我々はたどり着けない危険あり

 

②おとなしく入場の列に並び、最短距離で目的地へ向かう

→待ち時間が発生。迷うリスクは減る

 

まっすぐリシュリュー入口に来てしまったので他の入口の様子を把握しておりませんでした。

列に並ぶ時間がかかったとしても、最短距離を選んだ方が目的地には早く到着するだろう、と②を選び、リシュリュー翼入口の列に並びました。

 

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入口から前奏が聴こえる

 

〈モナリザ狂想曲〉

ルーヴルのお客さんは、やはりモナリザにお目にかかりたいと願うようです。モナリザすごい。

個人も団体も入り乱れ、競い合うように入館を目指します。

入館までに25分程待ちました。

まだ余裕です。だって、ここを越えたら、我々はモナリザ列とはおさらばなのですから。

 

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さぁ2階へ急ごう…

 

目の前にあるエスカレーターを登れば目的地に到着なのに、各階でエスカレーターを囲む廊下をまた並びます。進まない…

途中で他のルートを選択して迷うか、最短ルートで並ぶか。

…並ぶことを選ぶ。

 

渋滞してるから高速を降りるか、それとも高速に乗ったまま行くか。その心境。

 

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やっと2階に着く。

 

まさかの展示室内がディズニーランド風行列という事態に直面し、膝から崩れ落ちそうになりました。

普段なら素通りするであろう展示室の絵をじっくり見られる💡と気分を切り替えて、息子と大きな絵を見ながら感想など話し合います。

すぐに飽きます。

いくらなんでも人が多すぎる。

外は寒いのに、ここは暑すぎる

 

ここを越えれば、モナリザ列とは本当におさらば…と思った頃に、やっとこの列から離れてフェルメール方面へ行くルートが現れました。

いや、もっと前から案内があったのかもしれない。

でも、人が多すぎて周りが見えない

 

しかし、次の部屋にはもうモナリザがある。

ここまで並んでしまったなら、もう見た方がいいのでは?という思いが浮かぶ…

この信じられない数の人とモナリザが対面する様子も見てみたい。

 

というわけで、モナリザ見ることにしました。

いよいよ現在モナリザがある部屋に入ります…

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…?

モナリザのいる部屋に入ったはずなのに、人しか見えません。もう笑うしかないです。

 

腕を伸ばして写真を撮って見ると…

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おぉ!あります!!モナリザ!!!

 

しかしコレどうなの、コノ状況。

むわあと立ち込める汗のにほひ。

 

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……見た!

モナリザ!人々の狂乱!!

 

この部屋に立ち込めるのは苛立ちと殺気と汗だくの人々から出る湯気であり、名画との対面による感動の波動みたいなものは皆無でした。

 

そもそもよく見えない。

上野の寝そべるパンダの方がまだ見えるであろう。

 

モナリザもうこれでよし。本来の目的地へ急ぎます。

 

〈他は空いてたりする〉

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ありました。

真ん中の2枚がフェルメールです。

ガラガラ

さっきの人たちは一体どこへ行ったのでしょう。

 

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有名な絵、いかさま師の前もガラガラ

 

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ミロのヴィーナスの周りはなかなか混んでいました。

それでも、こんなもんです。

 

モナリザに予想外の時間を取られてしまう→モナリザと、せめてミロのヴィーナスだけ見て帰る

というパターンが多く発生している模様です。

実にもったいない話ですが、旅行中の限られた時間なので仕方ありませんね。

 

今は、モナリザをスッパリ諦めるなら、逆にじっくり見て回るチャンスかもしれません。

もちろん、我々のようにうっかりモナリザ列に並んではいけません

 

しかし、もうすぐダヴィンチ展なるものが始まるらしく、想像するだけで疲れてきます。

 

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2年前

こういうイメージだったんだけどなぁ。