〈息子の歯科矯正②〉ビックリ!イマドキの矯正〜インビザラインのメリット・デメリット〜
ずっと前の矯正の話の続きです。
歯医者の先生はうちの健康保険のタイプが公的保険と聞き(ドイツにはプライベート保険と公的保険がある…前者はラグジュアリーで後者は質素堅実?)、
じゃあコレかコレ。
と、2つの提案をなさいました。
ひとつは、おなじみのやつ、ハリガネ。
そして、もうひとつは…
…‼️
透明なマウスピースを被せるイマドキの歯科矯正、
インビザライン
というやつです。
いや、別にイマドキでもないのかな…?
息子はこちらの都合(両親の金銭的都合)も聞かず、先生に
コッチにシマスッッ!
と即答しました。
〈歯科矯正①の記事から約5ヶ月の時を経た現在の息子の歯並び〉
矯正歯科にて
お目汚し失礼いたします。
息子が矯正を始めてから早5ヶ月近くが過ぎました。
続きを書くのが遅い。
ご覧の通り、現在の息子の歯並びは、ほぼまっすぐの状態になっています。
おはな…さん…
こちらは矯正前の写真。
見えにくいですが、前歯が重なっています。
息子の場合、アゴは小さくありません。
歯並びは悪いものの、すき間が十分にあったので、軽度であったと思われます。
〈インビザラインの始め方・使い方〉
インビザラインを始めるのは簡単です。
X線写真と外から見た写真(容姿がどう変貌するかを確認するのかしら)を撮影した後
口の中の写真を専用カメラでくまなく撮影。
この口の中の写真データがアメリカにあるインビザラインの会社に送られて、3Dプリンタでマウスピースが作成されます。
わお、イマドキ!
いや、イマドキでもないのかな?
このデータって、送ったら何日くらいでアメリカに着くんだろうね!?
と息子。
デジタルとアナログのあいだで麦は少し混乱しましたが、やはりデータは送った瞬間に届くであろう。
1ヶ月もかからず、3ヶ月分くらいのマウスピースが到着します。
マウスピースは1週間ごとに新しいものと交換します。
じわじわと歯並びが変化していきます。
マウスピースは、食事の時以外はずっと装着します。
付けている時は、飲み物も水だけです(日本ならお茶もokと言われるのだろうか?)。
コーラを飲むときは外します。
1日22時間以上の装着が推奨されているそうですが、息子はちゃんと付けていたのだろうか。
家では付けていますが、学校にいる間のことはわかりません。
今のところ順調に歯は動いているようです。
ハリガネの矯正と比べると、通院も不安になるほど少ないです。
ハリガネは月1で重い足を引きずって歯科へ通い、ハリガネをさらに締め付けられて、その後1週間ほど地獄の苦しみを味わいます。
インビザラインは1ターム(2〜3ヶ月)に一度、先生にお口の中を見せるだけ。
あまりのスマートさに、ハリガネで悶えた麦がズッコケたのは言うまでもありません。
通院の度に、1ターム分のマウスピースをまとめて受け取ります。
〈インビザラインのメリット・デメリット〉
こんなもん(透明のマウスピース)を付けてるだけで、ホンマに歯並びが変わるのか…?と疑っていた麦ですが、変わるもんですね💡
インビザラインのメリットとデメリットは、どんな具合でしょうか。
生活態度がだらしない男子(息子12歳)の例で見ていきたいと思います。
メリット
・痛くない
本当に痛くないようです。
口内炎もほとんどできず(少しはできたが、普段より減った…ダラダラ食べないからかも)。
これは麦が勝手に思っていることですが、将来の口腔関係の病気のリスクを高めないような気がします。ハリガネダメージ、強烈ですからね。
・目立たない
これは矯正を始めた頃、ガタガタの歯にマウスピースを装着した状態です。
言われないと気づきません。
しかし、子どもの矯正なんてハリガネが目立っていても構わないような気がする。子どものハリガネ、かわいいです。
・ケガをしにくい
息子はサッカーなどのボール遊びを頻繁にします。
チビなのにゴールキーパー(図太いので、飛んでくるボールにあまりビビらない)なので、ボールがあちこちに当たります。
顔に当たると、ハリガネだと口の中が切れますが、インビザラインだと怪我をしにくいです。
ただし、インビザラインは割れます。
・食事が普通にできる
食事の時はマウスピースを外すので、普通に食事を楽しむことができます。
痛みで食欲が減ることもありません。
ハリガネに筋が絡まるとエライことになるので、矯正中は鮪を食べるのを我慢していた麦は、普通に食べられることがとてもうらやましかった。
・歯磨きとフロスも普段通り
歯磨きの時もマウスピースを外すので、フロスも普段と同じようにできます。
ハリガネ麦は矯正して虫歯を増やす(実際増えた)なんて本末転倒なのでは…?と悶々としましたが、
インビザラインならその心配はありません。
最近の子たちは元々虫歯がないし、そう簡単に虫歯にもならないようですけれど…
・極端に費用が高いわけでもない
日本なら、基本料金は子どもで20〜35万円。
なんやかんや言われて増えることもあるかもしれません。
うちが支払ったのは€3,000くらい。
ドイツでは歯科矯正は健康保険の対象になるので、ハリガネだったら、ほとんど負担はなかったのかもしれない…なかなかじわじわくるダメージ…
でも、まぁ、仕方ない…かな…
デメリット
・壊れる
インビザラインのマウスピースは脆い。
割れたり、裂けたりします。
歯医者の先生に聞いたところ、よくあることだそうです。
ずさんな扱いしかできない息子は、必ず1週間以内に壊します。
壊れた場合どうするのかというと、そのまま使い続けます。
分解された一部分を飲み込んだりしないのだろうか、とハラハラしますが、今のところ飲んでいません。
気づいていないだけかも。
・なくす
飲食の度に外すので、マウスピースをなくす可能性があります。
大人なら多分失くさないでしょう。
子どもはすぐに気が散りますし、自分でお金を払っていないので、マウスピースへの注意が足りないのです。
日本でなら、子どもが学校に行っている間にマウスピースを外すのは給食の時だけなので、リスクは低いでしょう。
ドイツでは、休み時間や放課後に好きなように飲み食いをしやがるので、外す機会が多いです。
マウスピースを外した時用のケースも付属しています。
ホラ割れてる。オマケに減ってる
カバンからケース出す→マウスピース外す→マウスピース入りケースしまう→飲み食い→カバンからケース出す→マウスピースつける→カバンにケースしまう
というのは、うちの息子に関していうと工数が多すぎます。不可能です。
なので、外しているときはティッシュに包んでポケットに入れとくというルールにしています。
これで益々傷むわけです。
同じくインビザラインをしている息子の友人(男子)は、難なくケースを使っていました。
普通はそうだと思います。
・全ての矯正歯科で取り扱っているわけではない
インビザラインを取り扱っている病院はそこまで多くないようです。
少ないながらも通院が必要なので、家の近くにないと面倒かもしれません。
とはいえ、東京なら、400件以上あるようです。
ただし、インビザラインの取り扱いがある病院なら、国が変わっても治療の継続がスムーズです。
例えば、ドイツで始めて途中で日本に帰国しても、病院にデータを送ってもらうだけで簡単に続けられるようです。
でも家の近くにないと(エンドレス)
・カッチャカッチャされる
息子はマウスピースが気になるらしく、口の中で付けたり外したりするクセがついてしまいました。
その音がカッチャカッチャと、本当にカンに触るのです。なんか、汚いし。
カッチャカッチャの聞こえ具合で、家の中なら息子の居場所が判断できるほどです。
ものすごく腹が立つ音です。
〈麦ならインビザラインにする〉
苦もなくキレイな歯並びを手に入れようとしている息子を、ハリガネで苦しんだ麦はうらやましく見ています。
嫉ましい、と言った方が正直かもしれません。
麦ならインビザラインにします。
ちゃんとケースも使えるし!