〈息子はツアーガイドさん・その2〉ヴィルヘルム・ブッシュ博物館 〜ハノーファー日帰り〜
前回の続きです
ガイドさん(息子)のリサーチ不足により、フランス式庭園に入場できなかった我々。
しかし、正直言ってさっきから気になっているのは、あちらこちらにある ヴィルヘルム・ブッシュ博物館コチラ→ の看板。
〈マックスとモーリッツ〉
日本の絵本界で有名な◯◯と◯◯といえば、ぐりとぐらのお二方。
ドイツの絵本界で有名な◯◯と◯◯といえば、この2人
マックスとモーリッツ‼️
いかがですか、このビジュアル。
この2人、1ミリもかわいくない上に、どうしょうもなく悪い。パイプに火薬を詰めたりする。
麦は2人に夢中です🖤
ドイツでは誰もが知っているらしいマックスとモーリッツ。この絵本を描いたのが、ヴィルヘルム・ブッシュです。
ウィキペディアによると
ハノーファー近郊の町生まれの風刺画家、画家、詩人。
マックスとモーリッツが出版されたのは1865年。
マックスとモーリッツは、近代のコミック・ストリップの先駆けの一つと言われている。
とのこと。
ヴィルヘルム・ブッシュと聞くと興味をそそられ、そわそわする麦。
フランス式庭園をサッと後にして、ヴィルヘルム・ブッシュ博物館を目指すことにしました。
ガイドさんには申し訳ないけれど、庭園には、そんなに興味をそそられないのです。
〈ヴィルヘルム・ブッシュ博物館に到着〉
先ほどから我々一行がいるヘレンホイザー王宮庭園は、広い。
おまけにこの日は、犬には過酷な暑さでした。
というわけで、同じ庭園内の博物館まで、車に乗って移動です。
今年の夏は暑かった(暑い日が多かった、という意味)!
コチラが、ヴィルヘルム・ブッシュ博物館で〜す!
暑いときはアイスを食べるしかない
博物館や美術館は、クーラーが効いていて涼しい!
基本的にクーラーがないドイツでは、ありがたい。
庭園は犬不可のため入らずでしたが、博物館も犬不可。
しかしここでは迷いなく夫と犬を暑い外に残して、ガイドさんと麦は博物館へ。
この博物館には、ヴィルヘルム・ブッシュの作品を中心に、たくさんの風刺画や漫画の類が展示されています。
おなじみの絵本「はらぺこあおむし」の出版50周年ということで、作者のエリック・カール展が開催されていました。
〈エリック・カール展〉
博物館に入ると、まずあおむし感高まる空間からスタート。
もうあおむし見たくないと思うほど、何度も読まされた記憶が蘇ります。
ガイドさん(息子)はこの絵本にあまり興味を示さなかったので、多分麦は他所の子たちに読まされていたのでしょう。
ガイドさんが執着したのは、「うさこちゃんのにゅういん」でした。
エリック・カールの作業着。
味あるよなー!
薄っぺらい感想を述べる麦。
これ着て描いてたんだねー!
当たり前のことを言うガイドさん。
ガイドさん:あぁ、うんウン、あおむし、めっちゃ食ってたよねー。
ガイドさん:そうソウ、サナギ!気色悪かったよねー。ウンコみたいだね。
あおむし周年記念の絵もありました。
はらぺこあおむしを、麦が麦のために読んだ頃、麦が小さな人たちのために読んだ頃。
あぁ、長く読まれ続けているのだなぁ!
もはや、感想でもない、ただの事実。
麦はこういう絵が好きです。
映える演出もありました。
ガイドさんは、あおむしなのかな?サナギ??気づかないうちに蝶になってた?
…これだけ書いておいて申し上げにくいのですが、エリック・カール展は2019年9月8日までのようです。
すみません。
〈お目当ての常設展示〉
思いがけずあおむしに時間をかけてしまいました。
いそいそと、本命の常設展示を見に行きます。
出ました!
マックスとモーリッツだ!!
ホンモノ!?キャーッッ!!
ガイドさんと麦は、博物館なのでそれなりの節度を守りつつも大興奮✨
コレッ、コレッ!
マックスとモーリッツが窯で焼かれるトコっっ!!
ガイドさんがテンション高く、ツバを飛ばしながら言い、麦に嫌がられます。
ガラスケースの中に鎮座する、マックスとモーリッツグッズの数々。
欲しい。
ヴィルヘルム・ブッシュが描いた油絵も多く所蔵されています。
生きてる間は全く売れなかったそうです。
ゴッホみたいだね、とガイドさん。
ヴィルヘルム・ブッシュの作品以外にも、たくさんの素敵な風刺画や漫画が展示されていました。
かわいい
これまたドイツでは誰もが知っている、コメディアンで監督で俳優で漫画家でもあるLoriot(ロリオー)の作品も、少しだけありました。
麦はLoriotも大好きです。
古本屋でヴィルヘルム・ブッシュかLoriot の本を見つけたら、臭くなければボロくても買って帰ります。
ヴィルヘルム・ブッシュ博物館は、我々にとっては本当に見応えがありました。
ガイドさんいわく、
いや〜、ルーヴルより良かった‼️
〈息子のツアーガイド、最終評価〉
夫★★★★★(楽しめたから)
麦★★★★☆(次回のより良いガイドを期待して)
となりました。
ツアーガイドさんの首はつながったようです。
ツアーガイドさんは、
次はニュルンベルクで2泊くらいの計画にしよう…
とつぶやいていました。
いきなりハードルが高い。
実行できると、いいね。