麦のおもらし

ドイツで細々と生きるズボラ主婦がもらす、インテリアや収納やなんやかんや

〈我が家でだけ通じる言葉・コナン〉そんなことも知らないの、日本語だよ?

自分の家の中でだけ通じる言葉って、ありませんか?

例えば麦の実家では、お風呂は「タンタン」でした。

いざ文字にしてみると、けっこう恥ずかしい。

 

麦家では、生理は「コナン」です。

 

〈そんなことも知らないの、日本語だよ?〉

麦の両親が、うちに遊びに来ていたときのこと。

麦両親に息子がお供(通訳兼道案内)して、3人でお出かけをした後、帰って来ました。

 

帰ってくるなり麦母は麦に向かって

 

なぁ、この家ではお生理のこと、コナンって言うのん?

 

と、可笑しくてたまらないという様子で、たずねました。

麦母は、生理に「お」をつけると、エグさが和らぐと思っているようです。

 

麦父が隣でウケています。

 

そうやけど。急に何なん?

麦が答えると、麦母は大笑いしながら

 

いゃ、◯◯ちゃん(息子)に、最近かぁか(息子から見た麦)体調良さそう?って聞いたら、

元気だよー、コナンのときはしんどいけどね

って言うから!

 

息子、余計なこと言いやがって。

麦母の話は続きます。

 

そんで、コナンって何?って聞いたら、

コナンは生理だけど。日本語だよ、そんなことも知らないの?

やって!あーはっはっはっはっひーー(笑っている)

 

日本語だよ!ってか。

麦母が畳み掛けます。

 

ひー(笑っている)、なぁなぁ、

なんでコナンなん??

 

それに答えるのは簡単です。

 

ナプキンをコナンの巾着袋に入れてるから。

 

そう言って、麦は実際にその巾着袋を持って来て、麦母に見せました。

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コレ

 

あーぁ、それでかぁ!ひー(笑っている)

でも、何なん?その袋!!ひー

 

これには、麦はカチンときました。

コナンの巾着袋は、麦が社会人になって実家を出る時、引っ越し荷物の中に知らないうちに紛れ込まされていたものだったからです。

犯人は麦母しかいません。

 

その旨を伝えると、

 

エェッ、そうなん?知らん知らん、全っ然覚えてへんわぁ!ひー

 

ですって。

そんな事だろうと思いました。

 

息子に

コナンって、ウチの中だけで通じる言葉やで。

日本語じゃないで。

と伝えると、驚いていました。

 

 

〈コナンの始まり〉

麦だって、何も好き好んでコナンの巾着袋をナプキン入れにしているわけではありません。

始まりは不可抗力だったのです。

 

夫と麦は、デキ婚です。

なので、結婚してから初めて麦が生理になったのは、息子が1歳半になる頃だったと思います(お生理なかなか帰ってこなかった)。

 

久方ぶりの生理の日、麦は家族でお出かけする用意をしていました。

小さな子どもを連れて出掛けるのは、荷物も多く、準備も多いですね。

麦が荷物をカバンにつめていると

 

麦ちゃん麦ちゃん!

こんなモンでえぇか??

 

夫が、何か手に持った物を麦に見せながら、聞いています。

 

この忙しい時に何や?と思いながら夫が持っている物を見ると、生理用ナプキンがギッチリ詰まったコナンの巾着袋でした。

 

あたふたと仕度をする麦のために、夫はその辺にあった袋ナプキン各種を詰め合わせて、持って来てくれたのでした。

親切なことです。

 

…夜用が、ちょっと多すぎるかな。

それと、もう二度とナプキンの用意はしてくれなくていいから

 

相手の好意を受け入れつつ、麦はキッパリと言いました。

 

この日から、麦家において生理はコナンと呼ばれるようになりました。

そして、自然に、息子に受け継がれたというワケです。

 

コナンは日本語事件の後、この話を夫にしたら

 

エェッ、そうやったっけ?

全っ然覚えてへんわぁ〜

 

ですって。

まったく、どいつもこいつも。

 

いまでもコナンの巾着袋は、ナプキン入れとして活躍しています。

 

この巾着袋、そもそも何処から来たのだろう。