麦のおもらし

ドイツで細々と生きるズボラ主婦がもらす、インテリアや収納やなんやかんや

〈クビになったシェフ〉コロナ休み中、子どもにご飯作りを続けてもらうコツ

コロナ休みが長い。

毎日がお休みだなんて。

 

最近健全なる憎たらしいティーンエイジャーになった息子が、朝から晩までYouTubeを視聴し、ゲームをし、母親(麦)に悪態をつきまくることが予想されるわけです。

 

ゴキゲンな息子を想像するだけで、怒りで手が震える

 

こりゃいかん、なんとかせねば、と麦は考えたわけです。

 

そして息子に

今日からキミはシェフや、毎晩のご飯づくりを頼まれてみないか?

と提案したのは、コロナ休みの初日だったか。

 

これから1ヶ月以上休みが続く♬と心に余裕がある息子は

お、ソレイイネ、ヤルヤル〜♪

かるーい調子で請け負ったのでした。

 

〈母の思惑と目標設定〉

何故晩ご飯作りを息子に頼むのか

 

麦は、これから息つく暇もなく襲ってくるであろう息子への怒りの嵐を予感し、精神的疲労を減らしたいと考えたわけです。

 

1日の中で1つでもいいから、息子がためになることを続けている様子があれば、麦も息子よ偉いぞ、と思い続けられるのではないか。

 

ためになることというのは、オンラインゲームで友人を増やすことではないのです。麦にとっては。(それもまぁいい部分もあるかもしれないけど)

 

「お手伝い」とか「お勉強」とか、そういう母にとって分かりやすいヤツが欲しいのです。

 

息子に家事スキルを身につけて欲しいだとかいう母心ではないごめんね

麦の思惑は、麦が心穏やかに過ごしたいというその一点である。

そもそも、飯など麦が1人で作った方が速いし、ハラハラしないし、楽なのだ。

 

目標は、毎日続けてもらうこと。

コレで決まり。

 

息子は口だけは威勢が良く、いつも麦を喜ばせてくれるのだが、続くのは決まって2日間なのである。

これが非常に麦をイラつかせる。

 

つまり、3日目にシェフの仕事を放棄されると、麦の心の平穏は木っ端微塵に砕け散るわけです。

 

というわけで、毎日の晩飯作りを続けていただくためのお手伝いは喜んでさせて頂こう、と麦は決めたのでした。

 

野菜などはほとんど刻ませていただきますし、肉は下味をつけて保存させていただきます。

 

息子よ、美味しいトコだけ持っていけ!

 

炊飯器の手入れが面倒だから鍋でご飯を炊く麦の、本末転倒な悪いクセがまた出てきたような気がしないでもないけれど、まぁいいのです。 

 

平穏!

 

〈クビになったシェフ〉

滑り出しは好調でした。

いつも滑り出しだけは好調なのです。

 

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初日は鶏ハツ塩レモンにんにく炒め

直ちに食べなくてはならないハツが冷蔵庫にあったからです。

ハツの処理は、麦が丁寧にさせていただきました。

シェフの中華は美味しいなぁ〜❤︎と褒めちぎりつつ、いただきました。

 

2日目はチーズハンバーグ

これは息子の好きなメニューです。

小さな頃から、作るのも好きみたいです。コネコネするのが。

玉ねぎは、麦が刻ませていただきました。

さすがっ!シェフのチーズハンバーグはチーズがたっぷり!!絶賛させていただきました。

 

そして迎えた、問題の3日目

やはりアイツは来なかった(キッチンに)。

 

キレた麦(麦家は全員短気なので、いつもてんやわんや)は息子を呼び出し、

 

オマエ、クビな。

 

即時解雇を言い渡したのでした。

しかし息子も、そのような状況には慣れておりますので、

 

まぁまぁ、そう言わず❤︎

 

と、解雇宣告を完全に無視して、何度も同じような危機を迎えながらも今日まで晩飯作りを続けているのでした(夫が助けている)。

 

3日目からは、麦は息子を「クビになったシェフ」と呼んでいます。

 

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クビになったシェフ作・お子さまが好きなメニュー。

パスタ、チーズバーガー(またバーグ)、寿司。

シャリは握ってくれるな、酢飯はお茶碗にそのまま盛ってくれたら良いと散々言ったのだが、まぁまぁ❤︎と押し切られて握られてしまった(O_O)

 

麦が自分でご飯を作るのなら、麦の食べたいものを作ることができます。

しかし、クビになったシェフが作るものは当然、クビになったシェフの好みに寄っていきます。

 

麦はチキン南蛮が食べたいんやー!!

 

と叫んで、チキン南蛮をゲットした日もありました(下ごしらえと地味な作業は麦が担当しました)。

 

〈外食したい〉

怒りと愉しさが両方味わえる麦家の晩めし。

おうちご飯も楽しいのですが、やっぱり外食もしたい

 

ここら辺(ドイツのデュッセルドルフ)のレストランは、ここ最近テイクアウトと配達しか出来ない状況ですので、外食好きの麦家も家めしが続いておりました。

 

しかし、やはり限界を迎え

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どぅなてらー(ケバブの皿盛り)をテイクアウトし、よく行く中華屋のデリバリーを頼んだのでした。

めちゃうまいめちゃうまい😭と家族で喜んで頂きました。

有り難みが増します。

 

〈子どもの主婦化現象〉

毎日晩めしを作り続けるというタスクを果たすため、散々おぜん立てしてもらっている息子。

 

にも関わらず。

 

やはり出てくるのですね。

手抜きへの欲求。

 

2週目くらいからですよ。

 

あ、そういえば、この間のハンバーグの残り冷凍してあったよね!今日はソレを使おう♫

 

とか

 

…今日は麻婆豆腐にしない?

 

なんて言い出したのは。

 

なるほど、子どももご飯作りを続けると主婦化するのだな、と麦は思ったのでした。

 

〈子どもにご飯作りを続けてもらうコツ〉

人生の中で最も素直ではない、思春期の子ども。

イヤイヤ期かよ、と思うほどとにかく文句を言わねば気が済まないお年頃の人に晩めし作りを続けてもらうためには、どんな手があるのか。

 

麦は

 

①全力でおぜん立て

②多くを求めない

③たまにはこちらが食べたいものを作ってもらう

 

この3点がコツなのではないかと考えた次第であります。

 

①について

下ごしらえや一番めんどくさい工程は親がやっておく。

その方が、親・反抗期の子、ともに心穏やかに余裕を持って生きられる。

と、麦は思う。

 

②について

献立作りや栄養価の計算まで求めない。彩りを期待するなど、もってのほか!

ケンカになるだけ!!

今日がチャプチェ一品なら、明日はサラダとスープもつけるように促そう。

それでいいのだ。

 

③について

ときには、

ワシはチキン南蛮が食べたいのじゃ‼️

と躊躇なく叫びましょう。

勢いに気圧された思春期が、

お、おぅ、ぢゃあ今日はチキン南蛮にするヨ…

と言うかもしれません。

 

んあー、休みなっっがいなぁーーー‼️‼️‼️