麦のおもらし

ドイツで細々と生きるズボラ主婦がもらす、インテリアや収納やなんやかんや

〈胎内記憶とちっちゃいおっさん〉口の早いこども

現在14歳の麦家の1人息子。

彼が初めてお話しした言葉を、麦も夫も覚えていないのです。

 

〈口から生まれた〉

息子は話し始めるのが非常に早かった。

しかも、話していることが「ちゃんとした言葉」になる前から、親が聞き分けることが可能な程度にパターン化された喃語のようなものを話していました。

 

例えば「やぃや」は彼が好む白い食べ物…白米や絹ごし豆腐のことでしたし、母乳を所望の折には「ぱぱぱぱ…」と何やら破裂音を繰り返しておりました。これは0歳の頃からだったと思います。

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親が1人息子の一挙一動に注目しすぎて、ついでに彼の喃語を分析しすぎたという可能性は大いにありますが、とにかく赤ん坊の頃から意思疎通に関してはスムーズだったといえます。

 

「やぃや」や「ぱぱぱぱ」以外にも様々なパターン化された喃語があったので、話が通じていました。

「チッチ」はバスです。なぜチッチなのかずっと不思議だったのですが、後にクラッチが切り替わる時の音だったことが判明しました。

 

そういうのからいっぺんに「ちゃんとした言葉」に移行したので、記念すべき「初めてのママ」みたいな記憶がないのです(ママと呼ばれたことはありません…赤子の頃から現在までずっと「かぁか」と呼ばれています)。

 

息子の周りには「赤ちゃん言葉」を話してくれる親切な大人もいなかったので、気づけばフツーの言葉で話していました。

しかも、ものすごくおしゃべり。そして、腹立たしいほど早口(今もです…日本語もドイツ語も早口)。

 

機関銃のようにしゃべり散らかすので、ママ友から「ピッコロみたいに口から産んだんじゃないの…」と言われる始末。

麦はナメック星人ではありませんので、おまたから産んだと記憶しております。

 

〈イヤイヤ期がない〉

2歳になる頃には、てにをはもずいぶん達者になっていたと思います。

専業主婦の麦が、暇すぎて独り言を発しすぎたせいかもしれません。

 

息子は自分が言いたいことを、自由に言葉にして伝えることができました。なので、おそらく言いたいことが伝わらないもどかしさというものを感じなかっただろうと思われます。

 

イヤな事はイヤと言い、ご親切に代替案まで挙げてくださる始末でしたので、息子も親もいわゆる「イヤイヤ期」を経験していません。

 

息子が3歳の頃、夫が何かしているのを見て(何をしてたのかは思い出せない)、「ソレおもしろそうだね〜、やり方を教えてくれる?」と言ったことがありました。

 

「どうやるの?」でもなく「それやりたい!」でもなく、「やり方を教えてくれる?」ときたので、こりゃ手強いぞ、と思ったのを覚えています。

 

〈胎内記憶〉

小さなお子さまたちは、お母さんのお腹の中にいた時の記憶を持っている…というのは、よく聞く話であります。

 

運が良ければ、その記憶をお子さまたちが話してくれるというのもまた、よく聞く話であります。

 

息子が2歳くらいのある日、ふとその話を思い出した麦は

 

なぁなぁ、かぁかから出て来るときって、どんな感じやった??

 

と、息子に聞いてみたのでした。

 

すると息子は

 

こうやって、こうやって……

ぐるぐるまわりながら、でてきたんだよっ!

 

と、身体ごとぐるぐる廻るジェスチャー付きで答えました。

 

そうです、赤ん坊は旋回しながら産道を通って出て来ます。

 

いらんこと言い(余計なことをよく言う)の夫と麦です。

しかし息子に向かって「キミはぐるぐる回りながら細い道を通って生まれてきたんだねー!」なんて事はさすがに言っていなかったので、ぶったまげました

 

いや、無意識のうちに、息子に向かってぐるぐる的な事を言ったことがあったのかもしれません。

 

でもジェスチャーつきですよ…

夫も麦も、多分ぐるぐる回って見せたことはなかったですから…

 

小さな子どもは胎内記憶を持っている!と、個人的には確信しております。

出て来る時の話だから、胎内の記憶とはちょっと違うか…

 

〈ちっちゃいおっさん〉

息子が3歳の時、麦家はそれまで住んでいた壁の薄い賃貸マンションからほど近い、築浅中古の一軒家に引っ越しました。

 

都会によくある、3階建てのペンシルハウスです。

1階が車庫と納戸的な部屋と風呂場、2階がリビングダイニングで、3階に部屋が2つ。

夫は「太めのマジックペンくらいはある」と言っていましたが、まぁいわゆるペンシルハウスです。

 

3階の一部屋を、子供部屋にしました。

たくさんのおもちゃを子供部屋に収納しました。

 

息子はいつもリビングで遊んでいたので、麦は

たまには自分の部屋で遊んでみたら?

と言ってみました。

 

すると、息子はちょっと考えて

 

うーん、それもいいんだけどね…

でも、あの部屋、ときどき小さいおじさんがいるんだよね…

ちょっと怖いんだよね…

 

と答えるではありませんか。

 

そ、それって、都市伝説で有名な、あのちっちゃいおっさん!?

 

イヤー!買ったばっかりの家に先にちっちゃいおっさん住んでるとか、イヤー!!

 

我々両親は息子に「ちっちゃいおっさん」の話をしたことがなかったので、

へぇ〜、ちっちゃいおっさんって、ホンマに居るねんなぁ〜!

と、妙に感心したのでした。

 

誰かが知らないうちに、息子に「ちっちゃいおっさん」の話を吹き込んだのかも、知れませんけどね。

 

息子が言うには、その後おっさん達はいなくなったということです。

 

〈口の早いこどもが成長すると〉

さて、そんなに口が早くて言葉の多い子供が成長するとどうなるのか?と興味をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか(いないか)。

 

さぞかし賢い少年に、そして成績優秀な青年に育つのでは?とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか(いないか)。

 

うちの息子に関して言いますと、そんなに賢い少年って感じにはならず…率直に申しますとあほです…成績に関しては、悪いですね。

成績は、まだまだ知らないドイツ語の単語が多いので、仕方がない部分はありますが。

 

コミュニケーション能力は抜群です。

しかし、外国語(息子の場合は10歳からドイツ語)をペラペラと話し始めるまでには、1年半〜2年位かかったと思います。別に早くないですね。

 

ま、そういうことです。