〈Hitzefrei!〉暑いとドイツの学校はお休み
♫ Hitzefrei! ヒッツェ〜フライ!! ♬
ご機嫌に節をつけて歌う息子。
今日と明日と明後日はHitzefrei …
Hitze (高温)Frei(休み)…
つまり、暑いので学校が休みなのです。
暑いから休みって!笑わせてんのか??
と思いますが、本気です。
休みといっても、さすがに一日中丸ごと休みというわけではありません。
元々は「午前10時に日陰の気温が25度を超える場合、学校の授業は4時間目以降は中止すべし」という、プロイセンの文部省が19世紀に導入した(世界史?)制度らしいのですが、現在は州や学校によって様々な条件があるみたいです。
25℃って、涼しいではないか。
息子の学校は、どうやら30℃以上が予想される時間を休みにするようです。
iPhoneに出てくる天気予報で決めている気配があります(麦調べ)。
なんて単純なんだ。
しかし、高学年(10年生〜)は休みにならないようです。
のん気にヒッツェ〜フライ♪なんて言っていられるのも今のうちだけか、と暑いのに背筋を凍らせる麦であります。
今どき30℃なんて序の口でしょう?
日本では、40℃だってめずらしくないでしょう?
〈クーラーがない〉
ドイツの夏もここ何年か、40℃を超える日があります。
ドイツの紫外線は日本の10倍というウワサがあります。実際、この時期は短時間でも直射日光に当たると、服を着てても(着てなかったら変態です)皮膚が痛い。麦の皮膚はかなり頑丈ですが、それでも痛い。
日本でレーザーで消したシミがドイツで即復活した、という悲しい話も納得です。
しかし、ドイツは乾燥している。
一年中、皮膚が粉を吹くほど空気が乾燥しているので、日陰や屋内は意外なほど涼しいのです。
それでもやっぱり、40℃になるとお手上げです。
だって、家にクーラーがないのですから。
少〜しずつエアコンのあるご家庭も増えているようですが、基本は扇風機か冷風機です。
フツーの扇風機か、氷を入れたら冷たい風が出るみたいなやつ。
いつの時代の話をしてるのかって?
今ですよ。2021年。
現在麦家にある「涼しくする道具」は、扇風機1台です。
それだけ。
その扇風機も、麦家がドイツに来た4年ほど前に、ドイツ暮らしの先輩家族が「なんか最近暑くて扇風機がすぐに売り切れになるから麦家の分も買っといたよー!!」とキープしてくださっていた1台なのです。
今は扇風機も冷風機もいっぱい売っていて、売り切れになることはありません。
でも、ドイツで涼を求めるのは、それくらい最近の話なのです。
温暖化?
恐ろしい。
〈旧校舎と新校舎〉
学校に話を戻しましょう。
息子の学校には、旧校舎と新校舎があります。
低学年には旧校舎、中学年からは新校舎の教室が割り当てられているようです。
美しき旧校舎…便所は臭い
息子は中学年ですので、今は新校舎に居るのですが…これが暑いらしい。
旧校舎は涼しいけど、新校舎は暑いらしい。
どちらの校舎も暖房はあります(故障してたりしますけど)が、もちろん冷房はありません。
本当に旧校舎が涼しくて、新校舎が暑いのか麦にはわかりませんが…
ひ弱なヤツめ。
昭和生まれ公立育ちの麦の暑さ経験、舐めんなよ。
日本では、東京の公立小学校に通っていた息子。
冷暖房完備で一年中快適でした。
麦は「これなら夏休みいらないんじゃないの?」と思っていました。
でも、まぁ、とにかく。
今日と明日と明後日はHitzefrei なのです。
今日は1時間目が無かったので、朝は9時前に出て行って、12:45で終わりでした。
行ったと思ったら帰って来る。
明日は11時で終わりです…
Hitzefrei で早く学校から帰った後の過ごし方の定番は市民プールなのですが、今年はコロナでそれも微妙です。
もうすぐ夏休みなのに、Hitzefrei 。
息子にとっては Hitzefrei ♬
麦にとっては、Hitzefrei ⤵️⤵️⤵️