どびたんっ!どびちぃぃ!!
まだ読んでいなかった東野圭吾の本を読みながら、午前中の1人時間を満喫していた麦。
夫は仕事、息子は学校です。
あまり(全く)生産的ではなく、かつ知的とも言い難い時間の過ごし方ではありますが、まぁ、良いではないか。
麦はほぼ1日中、台所にいます。
麦家はドイツの典型的なアパートに住んでいまして、台所が独立した、ひとつの部屋になっています。
調理台から冷蔵庫から、テーブルと椅子まで台所にあります。
懐かしき昭和の台所的な場所です(設備は新しいですよ…ドイツの割にはね)。
麦家の台所。ときどき模様替えをする
ドイツでも、イマドキのアパートはLDKな造りになっていますが、うちは築70年程の中途半端に古い物件なのです。
とにかく、麦は台所に居て、(ハッキリ言うと)無駄な時間を楽しんでおりました。
台所には窓がひとつと、ベランダに出るガラスのドアがあります。
本を読んでいると、ベランダから
どびたんっ!
どびちぃぃ!!
不穏な音が聞こえました。
重量を感じる、不吉な響き。
な、なに…?
窓を見てみると
ヒィィッ!
ち、血!?
窓ガラスに赤黒いものが飛び散っています!
ちょっと前に、麦がお遊びで窓に落書きなんてしたもんだから、なんだか異様な光景ができてしまった!
楳図かずお・洗礼
向こうに見えるボロい壁がまた!怖い!!
ベランダに出てどびたん!の原因を確認すると、どうやら紫色の木の実を食べた大きな鳥のフンだということがわかりました。
なーんだ、タダのフンか!
怖いものじゃなくて安心しました。
でも、窓枠と窓ガラスに飛び散ってこびりついたこの紫色、どうしてくれよう。