麦のおもらし

ドイツで細々と生きるズボラ主婦がもらす、インテリアや収納やなんやかんや

〈夏休みのプチお出かけにも!〉デュッセルドルフ近郊・現役最古の懸垂式モノレールに乗ってみよう

夏休みが始まって、早1週間が経ちました。

 

麦家も住むドイツのデュッセルドルフという街は「世界の住みやすい街トップ10」常連で、確かに住みやすい。ヨーロッパの他と比べれば、治安も良い。

 

しかし、観光や遊びとなると…うぅむ。

 

美術館は立派なのがあります。

ライン川に沿った街の景色もキレイです。

 

リトルトウキョウも人気ですが、デュッセルドルフに住む沢山の日本人にとっては、食料品を買いに行く所という感じ…うぅむ。

 

高級ブランドの路面店が沢山あるので、ショッピングができます。コロナ前までは、中国からの旅行客と思しきたくさんの方々が、お買い物を山ほど抱えて歩いておられました。

でも、高級ブランド店には滅多に…ほとんど…用がない。うぅむ。

 

日本発着のドイツツアーでも、デュッセルドルフを訪れることは、滅多にないでしょう。

 

そんなデュッセルドルフでの夏休み、親子で楽しめることって、何だろう?

子連れでショッピングはちょっとアレですし、お子様が小さいと、美術館ってのもちょっとまたアレですわ。

 

でも、デュッセルドルフから少し、足を伸ばせば。

小さなお子様連れでも(多分)気軽に体験できるお楽しみがあります☆

 

〈ヴッパータール空中鉄道〉

デュッセルドルフからほど近い場所に、ヴッパータールという街があります。

バレエで有名なので、ご存知の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

 

そのヴッパータールの街には、懸垂式モノレールが走っています。

その名もヴッパータール空中鉄道(独:Wuppertaler Schwebebahn ヴッパーターラー シュヴェーベバーン…ヴッパータールの宙吊り鉄道)。

 

Wikipediaによりますと

✔︎1898年に着工され、1901年に開通した。

✔︎現在も都市交通機関として使われており、現役最古のモノレールとなっている。

✔︎総延長は約13.3キロメートル

✔︎そのうち約10キロメートルはヴッパー川の上約12メートルの高さに架けられている。

✔︎残りの約3.3キロメートルは道路上に架けられ、高さは約8メートル。

✔︎全線の所要時間は約30分

とのこと。

 

最古川の上ですよ!

なかなかのもんでしょう?😤

 

ちなみに、湘南モノレールとヴッパータール空中鉄道は懸垂式モノレールの縁で、パートナーシップ契約を結んでいるらしい。

湘南モノレールのホームページでは、ヴッパータール空中鉄道について熱すぎるほど熱く、詳しすぎるほど詳しく語られています。

湘南モノレール、麦も乗ったことがありますが、ジェットコースターみたいでとても楽しいですね!

 

〈乗ってみよう〉

麦家には約1名、鉄道ファンがおります。

息子です。

ヴッパータール空中鉄道のことを知ると、案の定

乗る

と言い出しました。

 

息子は日本でも鉄道には強いヤツでしたが、ドイツでも健在でありました。

その息子が言うには、ヴッパータール空中鉄道に乗るにはまず

 

デュッセルドルフ中央駅からSバーン(都市近郊鉄道)でフォーヴィンケル駅(Wuppertal-Vohwinkel Bf )まで行く

 

とのこと。

 

Sバーンのフォーヴィンケル駅からヴッパータール空中鉄道のフォーヴィンケル駅までは、ちょっと歩く

 

ふむふむ。

 

そこからは、乗るだけ!ヴッパータールでお昼ご飯でも食べましょう

 

お、おぅ。

そこまで勝手にプランされてるのもなんだかなぁ…という感じですが、なかなか面白そうです。

 

まずはデュッセルドルフ中央駅からSバーンでフォーヴィンケルまで

普通電車ならのんびり30分ほど。急行なら約半分の時間で着きます。

 

Sバーンのフォーヴィンケル駅からヴッパータール空中鉄道のフォーヴィンケル駅までは、500メートル程離れています。

年長さんくらいからは、無理なく歩ける距離かな…?

 

Googleマップを頼りに歩いて行くと(目的地にはVohwinkel Schwebebahn-Wuppertal 等と入力します)

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空中鉄道の線路が見えて来ます。

気分が高まります!

 

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駅です。

なんだかむき出しです。

フォーヴィンケル駅は、ヴッパータール空中鉄道の西側の終点です。


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フォーヴィンケルの街並み。


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向こう側に車両が到着しました。

ぐるりとUターンしてこちらのホームに入って来ます。


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来ました、来ました!

息子は古い車両に乗りたかったようですが、残念ながら麦はのんびりご希望の車両が来るのを待つほど親切ではありません。

有無を言わさず、乗り込みます。


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1番前の席をゲット☆

発車です。しばらく進むと


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川の上を走ります。

70年ほど前、サーカスの宣伝のために象(タフィーという名らしい)を乗せて運行したところ、音と振動でパニックになったタフィーは車体を破って川にダイブしたらしい。

タフィーは軽傷だったそうです。

何もかもがはちゃめちゃで、とてもドイツらしいエピソードですね。

 

空中鉄道を楽しんでいると


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あっという間にヴッパータール市街に到着です。


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ヴッパータール市街地の広場。


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息子のプラン通り、お昼ご飯を食べました。

何の変哲もないスパゲティです。

 

家ではが待っていますので(全行程犬と一緒でも大丈夫です)、もう帰ります。

復路はヴッパータール中央駅からSバーンに乗って、デュッセルドルフ中央駅へ
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ヴッパータール中央駅

往路でデュッセルドルフ中央駅からフォーヴィンケルまで乗った列車、そのまま乗ってればここに着くのですが…目的は「空中鉄道に乗る」ですからね。

振り返ると、ヴッパータール空中鉄道が見えます。
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ヴッパータール中央駅は大きくてキレイ。

そして、すこし寂しい。
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快適なSバーンに乗って、帰路につきました。

 

数時間で行って帰って来られる上に、交通費だけでアトラクション気分も味わえるお得なお出かけコース。

 

夏休みのお楽しみに、いかがでしょうか♬

 

 

写真は2018年に撮影したものです。

 

*2021年7月15日追記*

大雨と洪水による被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。

交通機関の運行状況に影響が出ています。各交通機関のホームページなどでご確認ください。