ドイツで逆転勝ち! 国際問題?ラーメンをすする音に関する考察
麦は大阪出身ですので、時々神座(かむくら・大阪道頓堀のラーメン屋)のラーメンを補給しなければなりません。
大好きなのです。
コレコレ!あぁ食べたい。おいしいラーメン煮卵トッピング
麦家は東京で暮らしていましたので、神座渋谷店に頻繁に出没しておりました(家から1番近かった)。
家族全員大好きなのです。
ここ何年かで、東京の街の外国人の数も急激に増え、神座渋谷店(センター街にある)も徐々に外国人向け仕様に変わっていきました。
外の券売機で、食べるもののチケットを購入してから店の中に入ります。
その券売機からして、もう!外国人向け仕様です。
息子が
オレが押す〜♫
と言ってボタンを探しても、
…日本語はどこ?
となるほどです。
中国語と英語が幅を利かせているわけです。
神座渋谷店は、真ん中の細長いオープンキッチンを、カウンターがぐるりと囲んでいるスタイル。
お客さんはグループごとに横並びでラーメンを食べているわけですが…時間帯によってはほとんど外国人!
1人で食べてる日本人がチラホラ、なんてことがありました。
家族で着席した両隣が外国人、ということも多々ありました。
いわれのないアウェー感。
こうなると気になるのが、麺をすする音。
案の定、彼らはすすりません。
お箸に巻きつけてみたり、レンゲの上で麺を折り畳んでみたり…それぞれの方法で食べています。
麦のところにもアツアツのおいしいラーメン(という商品名)がやってきます。
お箸をとって、早速ずぞーーーといきたいわけですが、どうも両隣が気になります。
ここは日本であり、このおいしいラーメンを食べるのを楽しみにしていた自分は、自分の好きなようにこの一杯を目一杯楽しむべきである。よって、ずぞーとすすってヨシ!
という気持ちと、
彼らは観光で日本に来て、ガイドブックにのっていたこの店に来たのかもしれぬ。そこで、彼らが聞くだけで気持ち悪くなるというずぞーをやられたら、彼らのラーメン体験ひいては日本での体験が台無しになるかもしれぬ。よって、ずぞーは慎むべきである。
という気持ちのせめぎ合いです。
麦はあっけなくずぞーを慎む方を選択します。
小心者なのです。
息子にもさり気なく、周り見てみぃや、と注意を促します。
息子もずぞーを慎みます。
夫は慎まないようです。うらやましい性格です。
麦は静かに一杯を楽しみ、ごちそうさまをして、出口に向かいます(入り口と出口が別なのです)。
出口から出て、思うのです。
あーおいしかった!あぁ疲れた!!
この中華屋やったら、もっとのびのび食べられるのかなぁ(出口の向かいが渋目の中華屋)?(´-`).。oO
これを神座渋谷店に行くたびに繰り返していました。
今はドイツに住んでいます。
ここデュッセルドルフには、作る人も運ぶ人もみんな日本人、というラーメン屋さんがいくつもあります。
あやしいラーメンではなく、ちゃんと美味しいラーメンを(ちょっと高いけど)気軽に食べることができます。
神座はないけれど。(._.)
麺屋 武一 がデュッセルドルフにもできた。
おいしいし、犬も入れます
お客さんは、日本人、地元の人、観光客といろいろ。
麦は日本人ですから、ドイツにいながらもこういうお店では、安心ホーム感を味わいます(*´꒳`*)
アジア系でない人たちの中には、お箸に苦労している人もいます。
フォークで食べてたり、なんでそんなにテンションが上がっちゃったのか、手に持ったお箸をブンブン振り回しながらおしゃべりに夢中の大きな男性もいます。
麦は、うんうん❤︎ と見ています。
お箸ブンブンは出て行けと思いましたが、みんなが楽しそうに食べているのを、うれしい気持ちで見ています。
ラーメンと味噌汁を注文する人がいても、うんうん❤︎ と見ています。
ドイツでも、麦のところにラーメンが運ばれて来ます。
麦は意気揚々と食べ始めます。
見よ!この箸さばき🥢
見よ!ラーメンはこうやって食べるのだ!
ずぞーーー
‼️
渋谷ではできなかったずぞーが、ドイツではできている!
ずぞーと食べても、誰も自分に注目していない!!
ドイツで逆転勝ち‼️
- アウェー感とホーム感の逆転
- ドイツにおいては、自分はラーメンとの距離が非常に近い人間である(食べるだけ)
- 箸が上手に使える
- 日本語が話せる
ドイツのラーメン屋さんで生じる上のような条件が、麦に若干の優越感と上から目線をもたらし、それがずぞーを可能にしたのかと考えました。
なかなか、いやらしですね。
昨日もラーメン屋さんで、ラーメンをずぞー(小心者だからやっぱり控え目なずぞー)と、食べました。