新婚さんのブリトーづくり☆
夫と麦が、新婚の頃。
雑誌の(イーエスエスイー)ESSEだったと思うのですが、カンタンに作れるブリトーの皮のレシピが載っていました。
短時間で、失敗ナシ!誰にでも出来そうな感じで紹介されていました。
!!
麦はそのレシピを穴が空くほど見つめました。
出番や、と思いました。
夫はブリトーがとても好きなのです。
そこで、早速作ってみることにしました。
きっと夫は驚いて、よろこぶゾ☆
と新婚の麦はワクワクしながら、レシピ通りに作業開始。
分量もキッチリ計りました。
頭の中にすっかり入るほど、レシピも読み込みました。
書いてある通りにしました。
そこらへんは真面目なのです。
融通がきかないというべきかもしれません。
夜もヒッパレの時の つのだ☆ひろ みたいに、アレンジを効かせたり、独自の解釈を付け加えたりは一切しませんでした。
しなかったはずです。
レシピを読み込んで挑んだはずなのに、妙に時間がかかりました。
まぁ、でも、とにかく、出来上がりました!!
ちょっと固そうだけど、ブリトーの皮らしき物が確かに出来ました。
用意しておいた具材を巻き巻きして食卓に出し、夫に声をかけました。
じゃーん!ブリトーですっ☆
夫は、おおっ!スゴい!!ブリトーやん!!!
と喜んでくれました。
素晴らしき新婚のひとコマ。
夫は早速手に取って、かぶりつきました。
⁉️
夫の顔が、醜く歪みました。
アレ…!?麦
そして、夫はキッパリと言いました。
コレは壁やな。
歯ぁ折れるわ。
えっ…麦
麦も恐る恐る食べてみると…
壁でした。
壁を食べたことはないけれど、間違いなく壁でした。
出来上がり直後より、水分が飛んだようです。
カッチカチのボッソボソ。
もちろん、悪いのはレシピではなく、麦の作業の中の何かでしょう。
夫は、麦の出したご飯がたとえどんなに手抜きでも、おいしいうれしい♫と食べてくれる殊勝な人なのです。
1週間毎日カレーでも、毎回おいしいと言ってくれるような人なのです。
試したことないけど。
でもこの時ばかりは、
ブリトーなんか外で食べたらいいし、皮なんて買って来たらよかったやん。
とごもっともなことを言いました。
その通りです。
コレ以来、麦はブリトー作りから一切手を引きました(つまり、最初で最後のブリトー作り)。
コレから10年は経ったと思うのですが、いまだに
麦ちゃんの得意料理はブリトー
とか、
クソまずいブリトー
とか、ブリトーを見かけるたびに言われ続けています。