強烈っ‼️ドイツの小学校の「いじめ」 ④いざ学校へ!と、その後のはなし
強烈っ‼️ドイツの小学校の「いじめ」②反撃ののろし にて、夫が作った表を持って、いざ出陣‼️
〈誰も夫を止められない!〉
ドイツの小学校では、教科ごとに先生がかわります。
先生方は、担任しているクラスがあろうとも、その日の自分の授業が終わるとすぐに帰ってしまいます。
その週はちょうど、数日間にわたり、放課後に保護者個人面談が行われていました。担任の先生も、夜まで学校にいらっしゃいます。
つまり、つかまえやすい🧟♂️🧟♀️
2、3日後に来る自分達の順番も待てずに、家族で出陣!!
面談中の部屋の外には、順番を待つ誰かのパパが1人。
夫はそのパパに目もくれず、
おっそいなー、
おっっそいなぁぁぁーーー‼️
と、先生が出てくるのを待っています。
もう何も見えちゃいない。こんな狂犬みたいな夫、初めて見た!新鮮🥗!!(実際に待ったのは3分くらいなので、全然おっそくない)
ついに先生が面談室から出てきました。怒れる夫を見た先生、その瞬間に全てを察します。
夫:話をさせてください
先生:今面談中で…次の人も、ホラ、待ってるし…
夫:今っ💢今話しますっっ💢
先生:お、oh…(待ってる誰かのパパに)ご、5分、待ってもらってもいい…?
待ってる誰かのパパ:や、Jaヤー…(は、はぁ…)
麦:(待ってる誰かのパパに)え、えんしゅるでぃぐん(す、すみません)…
待ってる誰かのパパ:び、びって(い、いぇ)…
もう誰も夫を止められない!
待ってる誰かのパパに、すごく迷惑(今でも、思い出す度に心が痛む)!!
(このブログを読んだ夫。あはは〜!そうやったっけ?ですって。やっぱり忘れてやがる)
〈5分間のプレゼンテーション〉
手に入った時間は5分。
息子がいじめられていることは前に手紙で知らせてあったので、早速あの表を先生に渡して、ざっと説明します。
先生は、時折り質問を挟みながら、真剣に聞いてくださいました。とても険しい顔。
[表には、??な案件まで入っていました。
事実:いじめっ子が、息子に噛まれた!と先生に言いつけて、息子が謝るハメになった。
息子の見解:噛むわけない
両親の見解:噛むわけない。もし噛んでたなら、診断書を拝見し、本人とご両親に謝罪して、治療費をお支払いします。
……??噛むという選択肢が、思いつかない!!]
息子の、誰にも特別な罰は受けて欲しくない(甘い!)という思いを反映して、表に個人の名前は入れないことにしました。
でも結局、先生に促されて、息子はいじめっ子たちの名前を伝えました。先生は対策をすることを約束。
表があったので、短時間で、余すところなく伝えることができました。
5分後。夫はすっかりスッキリ✨した表情で面接室を出たのでした。
待ってる誰かのパパのことは、そのお姿を見てやっと思い出し、もう一度謝りました(本当に悪いことした)。
すっかり日の暮れた街を、犬の待つ家に向かって、家族3人で帰りました🏙
この話、長いワ…
今日は11月1日で、ワンワンワンの日🐾なのですって。ドイツは万世節の祝日で、おやすみです
〈学校でのその後の対策〉
息子によると、翌日さっそく学級会が開かれたようです。
当然、いじめっ子たちはもうやらないことを約束させられました。
その他に、「見張り役の子どもたち」が任命されました。4、5人のクラスメイトが、息子がいじめられていないかを気にかけ、いじめられていたら先生に伝える役目を引き受けてくれました。
この「見張り役の子どもたち」制度(麦が勝手にそう呼んでいる)、とってもドイツらしいと感じます。
ドイツでは、自分に責任がないことには、本当に、心の底から興味がない。
一方、なにかが自分のせいになることは断じて我慢ならんようで、自分の責任の範囲だけはぬかりなくこなす。
「見張り役の子どもたち」をきちんと任命しておくことで、見て見ぬフリを防げるというわけです。
世知辛い。
〈ま、そんなもんだよね〉
この対応におおむね満足したらしい息子は、学校を休むことがぐんと減りました🏫
ちょっとは安心できた、とのこと。
(いじめっ子からの謝罪は一切なかったけれど、もぅどーでもいぃ、とのこと)
酷い目にあう回数も減りました…減り……
やっぱりなくなんなかった⤵︎
「ま、そんなもんだよね。減らないよりはマシだね。」と、息子。
いじめっ子は、自分では手を出さず、子分(!)に息子を殴らせるようになりました。
「見張り役の子どもたち」も、だんだんお役目のことを忘れていきます。
相変わらず、クラスにも馴染めません。
苦難が続きますが、嫌々でも出来るだけ登校します。
そんな時でも、ムレない彼(唯一の親友)とは、いい笑顔で遊んでいました。
次回、いよいよ最終回❗️
低空飛行を続ける息子、ついにいじめが起こる時の共通点に気づきます。
そして、様々な変化が訪れます。