〈ま、間に合った‼️〉息子、8年生になる
もうすぐ息子は夏休み。
ということは年度末ということでありまして、それが意味するのは、進級出来るか出来ないかが決まる時期ってことです。
〈息子の学校歴とギムナジウム低学年〉
簡単に息子の学校歴をおさらいさせていただきます。
小4の夏休みに日本からドイツに引っ越し、現地校に転入
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ドイツで小4の始めからやり直し(小4を1年半)
小学校卒業(この地域の小学校は4年で終わり)
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5年生からギムナジウムに進学(まだドイツ語は少ししか話せない状態)
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海外からの移住者は成績がつかない期間(2年だったかな?記憶があやふや)のおかげで6年生に進級
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コロナのおかげで全員7年生に進級可
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今7年生の終わり
と、こうなっております。
小学校卒業時に担任の先生が下さった「採れたての蹄鉄」。厩舎の香り付き
ギムナジウムは大学進学を目指す生徒が通う、中高一貫校のような学校です。
日本でいう小5から高3までの生徒が在籍しますので、小5の子どもがやたら性的なことに耳年増になったりします(上級生に教えてもらう)。
ドイツでは基本的に大学までほぼ無料ですので、子どもたちは常に、沢山の税金を使ってまで大学に行かせるホドの代物かどうか選別され続けます。
過酷!
子どもが「大学でコレを学びたい!」と強く思っていても、成績が伴わないと高3を待たずに選外となる可能性が濃厚。要注意です。
さて、ギムナジウムの5・6年生は、新入社員でいう試用期間に当たる立ち位置です。
ギムナジウムに適さないと判断された生徒は基本的に、7年生になるタイミングで、もっと緩やかに学べる学校に移ります。
この時点で、およそ3分の1の生徒がギムナジウムを去ります。
3分の1って、多いでしょう?
怖いですね。
息子は7年生になるタイミングで、留年を勧められました。
成績は、ギリギリ進級無理(それでもだいぶ上がった)くらい。
先生方は(母である麦からは見えにくい)息子のポテンシャルを信じて下さっているようで
「ギムナジウムに在籍するのが適しているがドイツ語がまだ不自由→もう一度6年生をすれば良いのでは」
とお考えの様子。
留年も、無制限ではありません。
息子の学校では2回まで可だと思います。
ただし、去年は新型コロナの影響がありましたので、「今回の留年はノーカウント」という特例が出されました。
さぁ、親の悩みどころです。
もう一度6年生をすれば、次の年度からは少し余裕が出るかもしれない。
いや、出ないかもしれない。
仲良くやっている同級生が上級生になると、息子はやさぐれるであろう。
いや、意外に平気かもしれない。
もうすでに半年分同級生より年寄りなのに、留年したら、少なくとも1年半多く学校に通うことになる。
生涯所得がだいぶ減る。
…まぁ、親が悩んでも仕方ないので、息子に決めてもらうことにしました。息子の人生ですからね!
息子は1秒も考えず
7年生になる!来年からはもっと頑張るからダイジョウブ!!
予想通りの結論を出しました。
息子のダイジョウブ!が本当にダイジョウブだったことは、未だかつてありません。
本人はお気楽、麦はビビりまくりの7年生が始まりました。
〈背水の陣!7年生〉
ま、本人がそう言うなら。
親も先生方も、そーゆー感じで始まった7年生。
ダイジョウブ!の息子の生活がどうなったかというと…
やっぱり全然ダイジョウブじゃなかった!!
相変わらずの新型コロナの影響で、学校もあったり、なかったり。
友達と遊ぶのもオンライン上になり、ゲームに費やす時間は増える一方。
こりゃイカン…本人以外の人間には、7年生の終わりに出る結論がハッキリ見えます。
麦だって、良い母になりたい気持ちはあるのですよ?
子どもが、自分からやる気になる時を待ちたい。
子どもが、自分で自分のやり方を見つけるのを見守りたい。
でも期限は1年後!
待ってる場合じゃないんですよ。
麦は息子が留年してくれたって構わないのですよ?
でも、後の始末(八つ当たり対応、次の受入れ校との交渉など)が、面倒くさそうじゃないですか。
それでは、どうするか。
麦家の結論は
金を出す💸
でした。
夫の「ココが投資のしどころやで!」との言葉もあり、息子の1週間の個別授業は
ドイツ語(1時間)×2回
ラテン語(1時間)×1回
数学(1時間半)×1回
の体制になりました。
もちろん、息子も納得の上です。
上記に加えて、ピアノとソルフェージュのレッスンもあります。
更に、麦鬼監督による時間無制限の英語指導も入ります。
お金と時間をふんだんに与えられた反抗期の息子は…
全部頑張る
と自分が言った舌の根も乾かぬうちに、お得意の手のひら返し。
無視・座り込み・ボイコット…できる限りの抵抗を全身で表現しながらも、なんとか1年耐え抜きました。
麦もボロボロになりながら、どうにか踏ん張りました。
〈放心の年度末〉
そして現在、7年生の年度末。
進級が気になって、生きた心地がしない、動悸息切れはなはだしい日々を過ごしていた麦。
一方、全く動じることがない息子。麦はこんなにも消耗しているというのに、腹立たしい。
「もぅ心配しても仕方ないやろ?」と、夫が麦を励ます…励ましてるのか?
そんな麦家に届いた、担任の先生からのお知らせは…
8年生に上がれるよ☆
でした!!
これからの課題もたくさんついてきましたが、息子はついに、(自動ではなく)自力で進級を果たしました!!
ギリギリだけど☆
いや、進級程度でそんな、ねぇ…?
当たり前のことかも知れないんですけどね。
これまでの苦労と疲労がなかなか壮絶だったもんで…
麦は、喜び通り越して放心の域に入り込んでしまいました。
夏休みまであと数日。
成績も決まって、学校の授業もお気楽モード。
明日は遠足。毎日楽しそうです。
麦は、今まで張り詰めていた心が急に解き放たれて、戸惑っています。
でも、まぁ、ひとまず。
素直に喜ぼうと思います。